きょうは、ニュースでも耳にする「調停」についてです。
聞いたことはあっても意外と知られていない調停。
安心して生活するために知っておくと嬉しい制度です。

イオンモール宮崎で、きょうから始まったパネル展。
内容は「調停制度」100周年を記念したもので、日常生活ではあまり耳馴染みのない「調停」について紹介されています」

調停とは裁判所で行われる「話し合いの手続き」のことです。
制度自体が誕生して100年と歴史があります。

裁判所の一般的なイメージは、このような法廷ですが・・・
調停は調停室といって、話のしやすい個室で行われます。

調停は裁判とは違い、対立している当事者の話をそれぞれ聞き、公平な解決ができるように行われる話し合いです。
裁判官と一般市民から選任された調停委員で構成する調停委員会が、当事者の話を聞き、必要な助言やあっせんを行います。
当事者双方が納得できれば調停成立となります。
調停は非公開で和やかな雰囲気で行われます。

調停は、金銭トラブルや近隣トラブルなどの悩みを解決するための「民事調停」と、相続や親子、夫婦関係のトラブルを解決する「家事調停」の2つに分けられます。

裁判所の窓口やウェブサイトで必要書類について案内しているので、法律の知識がなくても申し立てできます。
費用が安く、例えば10万円の返還を求める場合の手数料は500円などです。
また調停成立は判決と同じ効果があるため内容が守られない場合は預金口座や給与の差し押さえなど強制執行ができる場合があります。

もし調停でいったん話が決裂し訴訟になったとしても、その途中であらためて話し合いをして、調停や和解が成立することがたくさんあります。

話し合いは紛争解決の基本です。
調停制度のご利用をよろしくお願いいたします。

パネル展は、きょうから県内各地で来月末まで開催されます。
一人で悩まず、一人で抱え込まず、調停で解決しませんか？

■お問い合わせ
宮崎地方家庭裁判所（総務課）
宮崎市旭2丁目3-13
TEL：0985-23-2263