宮崎市の会社が開発したクリップが、今年の秋、グッドデザイン賞を受賞しました。
その驚きの発想に注目！
ありそうでなかったクリップとは？

こちらがそのクリップ。
一般的なクリップの形と比べると違いますよね。
何がすごいのか気になります！

開発したのは、宮崎市のフードマーク。
考案したのは、代表の広本秀一さんです。
実はこちらの会社は、食品の乾燥加工が主な業務。
魚やチーズ、漬け物、フルーツ、スイーツなど、さまざまな食品を乾燥させ、その多くを県外のスーパーや雑貨店などへ出荷しています。

要因はコロナ。
賞味期限のない非食品のものを作らないといけないかなと思ったのが、きっかけです。
出来上がったものが最終的にクリップだったというのが本音。

元々私が文房具好きだったので、何かまったく食品と違うものを作りたいと思っていました。
「ichi-clip（イチクリップ）」と名付けられたこのクリップ。
紙に押し込んでひねると、挟む力が強くなるんです。

作ってもらっているのが、高原町の芝田スプリングさんというところで、スプリングの「ひっぱると戻ろうとする力」をねじれた形で間に紙をはさむと、広がらずに戻ろうとする力で50枚はさめるということが分かりました。

イチクリップは、コピー用紙50枚をはさめるんです。
一般的なクリップだとこんなふうになり、機能の違いは一目瞭然です。

評価のポイントはシンプルな形、従来のゼムクリップの約半分の材料、かつ機能的なものが保証できるというところです。
このクリップは、一次加工と二次加工、袋、箱の組み立てまで、すべて県内の事業所で、制作されています。
まさにオール宮崎での新しい事業。

当社ののビジョンは創業当初から「ありそうでなかったものを形にして、世の中に小さな驚きを提供する」という考えに基づいて、これから先も作っていきたいと思います。

小さなクリップにこめた大きな夢。
宮崎から世界へ新たな挑戦が始まっています。

■お問い合わせ
フードマーク
宮崎市佐土原町東上那珂16500（県工業技術センター内）【MAP】
TEL：090-4776-6157
HP：https://www.foodmark.co.jp/