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2018年08月21日

夏を健康に・・・「うつ熱」にご注意!(2018年8月20日放送)

今週のReらいふ、テーマは『夏を健康』に。
熱中症にはみなさん注意していると思いますが「うつ熱」という言葉、ご存知ですか?

宮崎市の藤木内科外科クリニックで詳しい話を聞きました。

うつ熱とは

あまり聞き慣れない言葉かなとおもいますけど、体温が上昇する状態は2つあって、1つが「発熱」もう1つが「うつ熱」です。
熱を逃がすことができなくなって、熱が体の中に、こもってしまう状態です。

熱中症の危険度

「うつ熱」は熱中症の危険度では、最も危険な「意識障害」の前に発症する症状です。
高温多湿な環境の中で体の熱をうまく発散できない時に発症します。
熱が高い=発熱というイメージがありますが、熱を外に出す発熱とうつ熱は全く異なるものです。

うつ熱の症状

夏風邪と症状が似ていることはありますが、うつ熱の場合ですと、「ふらふらする」とか、「頭痛がする」とか、「筋肉の痙攣が起こる」とか、そういう症状がまず先に出て、その後うつ熱といった状態になることが多いです」

発熱とうつ熱の違い

また、「発熱」の場合は、熱があるのに手足が冷たいこともありますが、「うつ熱」の場合は手足が非常に熱くなります。
このように同じ体温の上昇でも症状に違いが見られます。

発症しやすさと対処

長い場合は数日続くこともある「うつ熱」。
誰にも起こりますが、特に体温調節機能が十分ではない小さな子どもや高齢者に多くみられます。
もし「うつ熱」の症状が出たら、首元などを締め付けない薄手の服装に着替え、風邪通しの良い場所で休みましょう。
肌に、ぬるめの水をかけて風を当てると、水が蒸発する時に熱が下がっていくのでおすすめです。

藤木先生

冷たい水を体にかけると、体の表面の血管が収縮して、かえって熱が逃げにくくなります。
さらに、しっかり水分補給をし、汗や尿を出して体の熱を冷やしていきましょう。
注意しなければいけないのは「発熱」と勘違いして、解熱剤を使うことです。

藤木先生

解熱剤というのは炎症を抑えて体温を下げるという仕組みの薬なので、うつ熱の場合は炎症は、まったく関与していないどころか、逆に副作用が出る恐れがあるので、使わない方がいいです。
「うつ熱」は夏だけでなく、寒い時期にも発症する可能性があります。
同じ熱でも「発熱」との症状や対処の違いを知っておくことをおすすめします。

■取材した児玉の息子2歳も先日、手足が熱く、38度が数日続くという、うつ熱の症状があり、解熱剤を使おうとしました。小さい子どもがいる方は注意してみてください。

■冬場には、乳幼児への衣服の着せすぎによる「うつ熱」などに気をつけてください。

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