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Reらいふ
2015年08月18日
社会福祉にも貢献 お墓の見守りサービス事業(8月17日放送)
きょうは高鍋町の社会福祉協議会が始めた墓参りの代行事業についてお伝えします。
このところ各地で、身内にかわってお墓参りをする代行サービスが人気を集めています。
こうした中、県内の社会福祉協議会が、墓参りの代行事業に取組み始め徐々に広がりつつあります。
車から荷物を降ろす人たち。やってきたのはお墓です。
しかし、身内の墓ではありません。
高鍋町の社会福祉協議会が業務委託している就労支援事業所のスタッフで、墓の持ち主から依頼を受けて、お墓参りをしています。
スタッフの方のコメント)
「大変ではありますが、墓の人の気持ちとか考えたら苦にはならない仕事です。やりがいのある仕事だと思う」
高鍋町社会福祉協議会では、障害がある人たちの就労を支援する事業所と契約し、おととしからお墓の見守りサービスを始めました。
社会福祉協議会の方のコメント)
「障がい者の方の就労の1つが考えられたり、お墓が荒れている所がありましたので何かできないか考えました」
事業所では、依頼者の希望を聞きながらきめ細かなサービスに対応しています。
お墓参りは、月に1度など回数を決めて依頼できるほか、お盆や正月だけでも依頼することができます。
スタッフはお墓を隅々まで丁寧に掃除し、依頼に応じて、しきみやさかき、色花など供え物も用意します。
そして最後に写真を撮り、依頼者に届けます。
この墓参り代行事業は、徐々に依頼が増えてきています。
社会福祉協議会の方のコメント)
「核家族化で県外に住んでいるということでなかなか家に帰ってこられない、高齢化が進んでいるっていうことが1つだと思います。
昔とまたお墓参りは変わってきているんでしょうね。」
人口約22000人の高鍋町でも、高齢化が進んでいます。
3人に1人が65歳以上の高齢者で、1人で墓参りに行けない高齢者だけの世帯も少なくありません。
協議会に依頼した人から寄せられる手紙には、「足が悪くなり困っていた」、「ありがたい」と感謝のことばが並びます。
社会福祉協議会の方のコメント)
「お墓を見守ることを大切にしていきたいですので、社会福祉の一環としてがんばろうと思います。」
高齢化や若者の県外への流出といった地方が抱えている問題を背景に、墓参りの形態も変わりつつあるようです。
■問い合わせ
高鍋町福祉協議会
TEL:0983-22-4076