番組表
Reらいふ
2015年11月03日
児童虐待防止推進月間「189」に気軽に相談を!(11月2日放送)
今月は児童虐待防止推進月間です。
虐待の現状と相談窓口についてご紹介します。
有馬リポーター)
昨年度、全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数はおよそ9万件。過去最多を更新。
上の図は全国の児童相談所に寄せられた虐待の相談件数です。
昨年度の相談件数は8万8931件と過去最多となっていて、統計を取り始めた1990年以降、24年連続で増加しています。
増加の背景には、こどもの目の前で配偶者に暴力を振るう「面前DV」や、虐待を受けたこどもだけでなく目撃した兄弟も対象として加えられたことなどがあります。
そこで、宮崎県の状況について、県のこども家庭課に話をききました。
県こども家庭課 松田さん)
「昨年度の県内の児童相談所が 対応した相談件数は540件。
前の年度と比べて件数はやや少なくなっているものの、全国と同様、年々増加傾向、高止りの状況が続いている。」
種類別に見ると、食事の世話をしなかったり家に閉じ込めたりする「保護者の怠慢・拒否」いわゆる「ネグレクト」が225件で全体の約4割を占めています。
次いで、言葉による脅しや兄弟間で差別的な扱いなどをする「心理的虐待」が約3割。
身体的、性的虐待と続きます。
県こども家庭課 松田さん)
「相談件数が増加した背景には県民の認識が高まり、通告意識が高まったことなどがあると考えます。
虐待は決して他人事ない。こどもがいる家庭であればどこにでも起こりうること。」
有馬リポーター)
児童福祉司の数は?
県こども家庭課 松田さん)
「県内3箇所の児童相談所に現在28人が配置されている。10年の間に14人増えたが、相談件数は2、4倍に増加」
虐待が深刻になる前にこどもたちを救うため、児童相談所ではことし7月に全国共通ダイヤル「189」を導入しました。
携帯電話からの場合は、郵便番号を入力すれば最寄りの児童相談所につながる仕組みになっています。
宮崎市にある中央児童相談所では11人の児童福祉司が虐待の対応にあたっているほか、専門のスタッフが電話相談に応じています。
県こども家庭課 松田さん)
「いちはやくと覚えていただき、虐待?と思ったらすぐ連絡を。
また、子育てで困った場合や虐待かもと感じた場合近くの 児童相談所や市町村窓口に相談を。匿名で構いません。秘密は守られる。電話1本で救われるこどもがいます。」
状況によっては誰にでも起こりうる児童虐待。早めの相談が問題解決への第一歩です。