番組表
Reらいふ
2015年11月10日
きょうは「119番」の日 救急車の適正な利用を!(11月9日放送)
きょう11月9日の「119番の日」に合わせ、救急車の適切な利用法についてお伝えします。
いざという時に頼りになるのが救急車ですが、最近救急車を利用する人が増える傾向にあります。
そして県内で出動した救急車の到着までの平均時間がこちらです。
9分30秒!
この10年ほどで2分近く遅くなっています。
遅くなっている要因の1つが救急車の利用の増加です。
搬送者の推移をみると県内で昨年度は38606人で前の年より1000人近く増え、過去10年の間で最高となりました。
ケガや病気の程度別で2番目に多かったのが軽症で全体の37%
なんと搬送者の約4割近い人が、入院の必要が無く、すぐに帰宅できる症状でした。
宮崎市消防局の指令管制室には、宮崎市や綾町、国富町からの119番通報全てがつながります。
森さん)
「宮崎市消防局では、去年の119番通報は25122件で増加傾向。
いたずらや問い合わせなど緊急でないものが6296件と全体の4分の1以上を占めています。
私たちは、1件1件について迅速かつ適格丁寧に対応しています。」
緊急でないものの中には、こんな事例も。
森さん)
「のどに魚の骨がささって痛い。皮むき器で指を切り血が出た。入院を予約しているので病院に連れていってほしい。その他、重症か軽症か判断できず救急車を呼ぶケースも多いです。」
各地の消防では、重症か軽症か判断がつかない場合など、代表電話で相談を受け付けていて、日南市も24時間対応の救急医療電話相談を行っています。
また県と医師会では、午後7時から翌朝8時まで小児用の救急医療電話相談#8000を開設し、医師や看護師が相談に応じます。
県北部の9つの市町村で作る「県北部広域行政事務組合」でも、救急医療ダイヤルを設け相談に対応しています。
森さん)
「本当に必要とする人たちに1秒でも早く救急車を届けたい。適切な利用を!」
救急車の出動件数は今後も増加すると見られ、より多くの命を救うため救急車の正しい利用が求められています。