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Reらいふ
2015年11月26日
ヒートショックを防ぐ入浴法(11月25日放送)
急激な温度変化が引き起こすとされるヒートショック。
体に負担をかけない入浴法をご紹介します。
有馬リポーター)
入浴など急激な温度変化によって意識障害などを引き起こす「ヒートショック」がテーマ。
専門家の調査では、入浴中に亡くなる人は年間1万7千人と推計。
入浴時などに、急激な温度変化が引き金になるとされるヒートショック。
浴室や脱衣所などで急に倒れるケースも相次いでいます。
宮崎市消防局によりますと、去年1年間で一般住宅の浴室、または脱衣所で亡くなった人は28人。
このうち6割以上が12月から2月までの冬場に亡くなっていて、高齢者は23人と全体の約8割を占めています。
高齢者の抱える病気に詳しい宮崎市の江夏基夫医師に聞きました。
江夏先生)
「高齢者を中心に、お風呂で重い症状で見つかるケースが多いです。
意識を失い溺れ、浴槽内で、心肺停止で発見されるケースもあります。」
江夏先生)
「暖かい部屋から出て、寒い脱衣所で衣服を脱ぐと、体温が急激に低下するのを防ぐために血圧や脈拍が急上昇。
熱い湯につかると交感神経が緊張しさらに血圧上がる。
体が温まると今度は血管が拡張して血圧は急に下がります。
こうした血圧の乱高下によって、心筋梗塞、不整脈、脳梗塞、脳出血などの危険が高まる。」
さらに江夏医師は、生活習慣病がある人や血管が詰まりやすい人は、年齢に関係なく注意が必要だと指摘します。
江夏先生)
「高血圧、心臓病、糖尿病など持病がある人や、熱い風呂が 好きな人は注意必要」
有馬リポーター)
どういった対策があるのでしょうか?
江夏先生)
「温度差を少なくするのが大切。
脱衣場を暖め居間との温度差を少なくする。
前もって湯船のふたを外し蒸気で暖める。
シャワーを壁にかけ浴室を暖めるのも効果的です。
お湯は40度前後のぬるめで、心臓から離れた場所にお湯をかけ徐々に暖めます。
心臓に負担をかけぬよう肩まで浸からない…」
「これからますます寒くなるの で注意して風呂に入って…」
急激な温度変化によって引き起こされるヒートショック。
寒い冬の時期にこそ、正しい入浴法を心がけることが大切です。