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2015年12月02日

映画「海難1890」 真心が救った奇跡の物語(12月1日放送)

きょうは、映画情報です。

今週末公開の「海難1890」。
子どもたちに語り継ぎたい、日本人とトルコ人の心が時をこえて命を救った、奇跡の実話です。

一つ目の奇跡は、1890年の「エルトゥールル号海難事故」。
当時、和歌山県沖を航行していたトルコの軍艦「エルトゥールル号」は、台風に遭遇し船が大破して沈没。
そのとき日本人が乗組員を救出した史実が、トルコで語り告がれたことから2つめの奇跡につながっていきます。

1985年、95年後のイラン・イラク戦争。イランに取り残された日本人215人を、トルコ政府の救援機が救出しました。
そのうらには、窮地にたつ日本人の搭乗を優先させた、トルコ人の真心があったのです。

実際に、この史実をトルコではどのように伝えているのか、宮崎市在住で九州・トルコ協会理事の岩下泰司さんに、お話を伺いました。

トルコでは小学校、中学校での教科書で美談を語り継がれています。
ぜひ日本もエルトゥールル号の美談と、イラン・イラク戦争のときの話とをリンクさせ、後世に伝えていってほしいと思う今回の映画は、日本とトルコの友好125周年を記念して作られたものです。

パリの同時テロなど国際情勢が緊迫する中で、国をこえた真の友好とは何か、考える機会となりそうです。

映画を象徴するのが、この言葉。

『私が伝えたいのはこの島の真心なんだよ』

日本人が忘れた「人のために尽くしてあげよう」という美しいものが薄れていっている時代ですから、ぜひ、教育関係の方にもみてほしいし、歴史認識を深めてほしいトルコ人を救った日本人、トルコ人に救われた日本人、その奇跡を伝えられるのは今を生きる私たち。

映画は、今月5日から宮崎セントラルシネマなど、全国で公開されます。

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