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Reらいふ
2015年12月22日
忘年会・新年会シーズン 体に優しい!お酒の賢い飲み方(12月21放送)
忘年会シーズン、お酒を飲む機会も増えてきます。
飲み会続きの日々を乗り切るための賢いお酒の飲み方を紹介します。
アルコールを摂取すると体内では何が起こるのか?
胃や小腸で吸収されたアルコールは血液の中に入り肝臓に運ばれます。
一旦「アセトアルデヒド」という物質に変わった後、「酢酸」に分解され、呼気や汗尿として体外に排出されます。吐き気や頭痛など悪酔いの原因になるのがこの「アセトアルデヒド」。
通常の処理能力を超える量を摂取した場合、肝臓で処理しきれないアセトアルデヒドは分解されるまで体内を巡り気分が悪くなったり頭痛や赤ら顔といった症状を示したりします。
健康指導などを行う「宮崎県健康づくり協会」を訪ねました。
「適量を自分のペースで飲むことが鉄則。お酒は血中のアルコール濃度を高くし、脳に到達すると様々な機能を麻痺させる。お酒の適量は1日、純アルコールで約20g程度。焼酎20度で0.7合、ビールでは中ジョッキ1杯500ml個人差はあるがこの程度だと爽快な気分といわれる」
しかし、ついたくさん飲んで悪酔いしてしまうという方には・・・
「空腹で飲まない!急激に血中アルコール濃度が上がり、短時間で酔いが回る。飲酒前におすすめの食品が「チーズ」や「牛乳」です。これらに含まれる脂肪がアルコールの吸収を遅め、急激な酔いを防止、胃への負担を緩和する効果もある。おにぎりやお茶だけでもアルコールの急激な吸収を防ぐ」
また、様々な種類の酒を飲むと悪酔いするといわれますが、これは、酒の味が変わることで、さも一杯目かのように錯覚し、飲む量が増えてしまうからです。
お酒の種類ではなく量が問題
豆腐や納豆、鶏肉など良質のたんぱく質やビタミンを多く含むものを食べながら、また、アルコール濃度が上がらないよう水分も取りながら楽しく飲むことが二日酔い防止につながります。
さらに、アルコールが分解されるのにかかる時間も参考に!
「体重60キロの方がビール中ジョッキ1杯500mlを飲んだ場合、アルコールが分解されるのにかかる時間は約3時間。焼酎やワインなど度数が高い物や量が増えるとさらに時間がかかる。個人差あるが少し休めば酒が抜けるという考えは大間違い」
酒を飲む機会が増える年末年始。「適度な量」を「自分のペース」で「味わいながら」飲むことを心がけたいものです。