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Reらいふ
2016年01月13日
気軽に音楽を!住宅街にオープン”音楽堂”(1月12日放送)
先月、宮崎では珍しい音楽堂がこの住宅街にオープンしました。
それがこちら、サル・マンジャーです。
音楽堂を作ったのは、宮崎市内在住の演奏家香川美穂子さんです。
香川さんの専門がバロック音楽でホールには、バロック時代に使われていたチェンバロという楽器とピアノを備えています。
「7年ほど前に宮崎に来て、宮崎の若い人と音楽を勉強する中で、発表会などにふさわしい小さなサイズのホールがなく、音楽には場所、楽器いろいろ必要ですが、せっかく東京で音楽を勉強した方がその場がなくて勉強する場がないのはいけない、若い方たちと一緒に学びたいと思って作りました。」(香川さん)
香川さんは、子どもたちとオーストラリアで20年暮らし、年を重ねて気候が同じく温暖な宮崎へ移住してきました。
「延岡で7歳のときに最初のてほどきを受けて60年間これまで音楽をやめずに続けてこられた、これが支えなんです。私の音楽は言葉がいらない。いろいろな国で交流の武器となって、オーストラリアでも楽しく過ごすことができました。」(香川さん)
建物は1階から2階まで約80人が座れる広さです。設計事務所に相談して県産の杉材300本を壁に配置。
壁の角を丸くして、音を吸収しすぎないよう工夫するなど、音にこだわって作られています。
「杉の表情が柔らかく表現できていると思うので、宮崎は特に需要拡大をもとめているので、ひとつの提案として受け取ってもらえればと思います。」(優設計事務所 加藤優二さん)
仲間と奏でるアンサンブルが好きで、音楽とともに人生を歩んできた香川さん。これからの目標を伺いました。
「演奏する方も聞くほうも、気軽に利用してほしい。場があればチャンスにもなりますし、ワンコインコンサートなど利用してほしいです。ホールの一日の使用料は2万5000円からで、練習のみの場合は3時間5000円から受け付けています。」
住宅街に静かにたたずむ音楽堂、地域に音楽の花を咲かせる場になりそうです。
■お問い合わせ
TEL:090-9837-9048(香川さん)