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Reらいふ
2016年05月05日
子供のロコモ予防に簡単ストレッチ(5月4日放送)
ロコモティブシンドロームは、大人のものだと思っていませんか?
実は、子どものときからその予防は始まっているんです。
宮崎市立倉岡小学校にきています。
今日のテーマは子供からはじめる「ロコモ予防」です。
ロコモティブシンドローム・ロコモとは、関節や筋肉などの運動器に障害が出ることによって、立つったり座ったりする運動機能が低下してしまう状態をいいます。
倉岡小学校では、去年からロコモ予防の体操を取り入れています。
きっかけは宮大の整形外科の帖佐先生から(運動器調査の)依頼を受け、協力するという形で始まったが、ストレッチがあるときいてそれは学校で取り組みたいということで、今は毎朝、曲にのせて3分50秒ほどですが取り組んでいます。
では、なぜ子どもに対策が必要なのか、2007年から子どもたちの運動器検診を行っている宮崎大学で話を聞きました。
(宮崎の)子どもたちを調べると運動器の異常が約10%の子にあると・・・
その異常というのはたとえば、背中が曲がっているそくわん症が代表的ですが、ひじや手が痛くてあがらない、しゃがもうとするとひざや足が痛くてしゃがめない子がいると。
これは病気で将来困ることになりますし。
原因は、便利になりすぎたために体を動かさなくなったり、逆に体の弱さを知らずに使いすぎたりと、さまざまです。
あくまで日常生活を送れるようにするためにできることは、やはりストレッチなんです。
例えば手首は、ゆっくりと手前にまげて3秒間、甲を伸ばして3秒間を両手交互に行います。
これにより手首の関節を柔らかくしていきます。
時間がない人には、ジャック・ナイフストレッチ。
足首をもっておきあがるだけ効果をよりあげるには、毎日の積み重ねが大切です。
毎日ストレッチを続けてきた倉岡小学校では、子どもたちにも変化が表れてきたようです。
- 4年生
4年生になってからできるようになった。
家でちょっとずつやって、学校で一生懸命やったらできました。
うれしいです。 - 5年生
Q:楽しい理由は?
A:習い事とかで柔軟(体操)に役立つからです
サッカーと体操と水泳です
関節が硬くて転ぶことがあったけれど、目に見えてよくなっているお子さんがいると実感がわきます。
ロコモ予防は、将来の介護予防にもつながります。
まずは親子で一緒にストレッチをはじめてみませんか。