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Reらいふ
2016年06月22日
梅雨時期 土砂災害へ備えよう(6月21日放送)
きょうは、梅雨や、台風の時期に確認しておきたい土砂災害への備えについてお伝えします。
今年は、熊本地震もあり地盤のゆるみが心配される地域もあり、今日の「Reらいふ」ではあらためて土砂災害への備えについてお伝えします。
県内の土砂災害の危険箇所は、1万1826か所にのぼります。
宮崎は土砂災害の発生件数が全国でも上位に入り、2005年の台風14号では、県内で139件の土砂災害が発生、11人が亡くなりました。
土砂災害防止に取り組んでいる県の砂防課で話を聞きました。
一般的に土砂災害に「がけ崩れ」、「地滑り」、「土石流」の3種類があります。
一番多く発生するのが、がけ崩れで、急斜面が崩れることをいいまして、家の裏や家の下などでも起こりえます。
地滑りは、ゆるやかな斜面が広い範囲にわたって動いて行くものです。
土石流は、過去の台風14号のときでもありましたが、山の上で土砂崩れが起き、その土砂と降った雨が一緒になって沢を流れ下るものです。
その速度は時速50㎞を超えることもあると言われています。
最も気になるのが、どのように備えるかという点。
■ポイントは3つです。
「危険カ所の確認」、「気象情報の確認」、さらには「避難場所や避難経路の確認」です。
先月末から、宮崎県では「土砂災害危険度情報」をホームページで提供しています。
これは、危険度を3つにわけて、具体的にどこの場所で危険度が高まっているのかを一般の方も見られるようになりました。
ふだんの危険個所の情報に加えて、リアルタイムの危険状況を分かりやすくしたことが特徴です。
また、今年は、4月の熊本地震で、県北では1件の土砂災害が起きています。
今回の地震で強い揺れを感じた高千穂町、美郷町、椎葉村では地盤がゆるみ、通常より少ない降雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。
このため県と気象台が発表する土砂災害警戒情報の発表基準を通常の8割に引き下げ運用しています。
土砂災害についての情報提供を早い段階で行うことになり、地域住民の早期避難につながるものと考えています。
避難する時は、強い雨の中や暗くなってからの移動は危険です。
気象情報に注意し、早めに避難しましょう。
逃げる時も、鉄骨造りなどの頑丈な建物にはいることもひとつの方法です。
もし、避難所まで避難できない時は、近くの頑丈な建物へ避難するかできるだけ2階以上のがけから遠い部屋に避難しましょう。
災害時は、正しい知識と情報が命を守ります。
もしもに備えて、まずは自宅近くの状況確認からはじめてみましょう。