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Reらいふ
2016年07月22日
思い出して脳を活性化「回想法セット」貸出事業(7月21日放送)
懐かしい写真や生活用具に触れて脳を活性化させる「回想法」。
きょうは、回想法セット貸し出しについてお伝えします。
懐かしい昭和の日用品が並んでいます。
私が小さい頃は、こんな炊飯器で炊いたご飯を食べてました。
見ていると当時の思い出が頭の中を巡ります。
宮崎文化振興協会では、これらの思い出の道具を集め、去年、展示会を開きました。
その中から、状態が良く持ち運びができるものなど約40点を選び、貸し出しを始めています。
高齢者の方が展示会に来られた時に、手にとって楽しそうにされたり、いきいきとされていたのが印象的でした。
ぜひ、地域の皆さんにも役立ててもらいたいと思い、「回想法セット」として貸し出しを始めました。
この「回想法」とは?
認知症デイケア施設があるハートピア細見クリニックの細見院長に話を聞きました。
回想法とは、過去の懐かしい思い出を語り合うことで脳が刺激され、認知機能を改善しようとする心理療法のことです。
当院のデイケアでは、この回想法を積極的に取り入れていますが、その効果を日々実感しています。
また、この回想法は認知症高齢者のリハビリだけではなく一般の高齢者にも役立つと言われています。
貸し出ているのは、羽釜や洗濯板などの「食事と生活」セットが10種類。
裁縫やカメラなど「昔のくらし」セットが9種類。
レコードは、プレーヤーがあれば実際に聴くこともできます。
そして、弁当箱や学生鞄など「学生時代」セットが8種類です。
Q:高齢者の方の反応がよく見られるのはどれですか。
A:洗濯板ですね、実際に動作をされて生き生きとした表情になられますね。
回想法に使えそうなものをお持ちの方は、学芸委員が判断させていただきますので、気軽にご連絡ください。
1回1セット、1週間を目安に宮崎市・綾・国富町の医療・福祉施設や市民団体に貸し出されています。
かつて、自分自身が体験したことを思い出し、語り合うことで脳を活性化。
心を元気にしてくれる回想法セット。
詳しくは、文化振興協会にお問い合わせください。
■お問合せ
宮崎文化振興協会
TEL:0985-41-7004