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Reらいふ
2016年11月09日
身近な医療 子供たちの「肥満」対策(11月8日放送)
今週のテーマは「身近な医療」です。
きょうは、宮崎の子どもたちの「肥満」の問題について考えます。
子どものうちからの対策が大切なんです。
宮崎県は10歳児の肥満傾向児の割合が、全国で第3位。
子どもの約10人に1人が肥満と言われています。
そこできょうは、子どもの肥満について考えます。
そもそも、子どもの肥満がなぜ問題なのでしょうか。
宮崎県健康づくり協会で教えてもらいました。
肥満は、大人になって生活習慣病を引き起こすリスクを高めますが、実は生活習慣病は、子供のころからの生活が大きく関わってきます。
特に思春期の肥満は、体型が形成され、生活習慣も定着するため、7割から8割の高い確率で成人の肥満へとつながりやすく、将来生活習慣病となるリスクを高めているんです。
Q:なぜ、宮崎の子どもは肥満が多い?
A:一概にはいえないけれど、食べ物や食べ方、運動、睡眠など大人の生活習慣が子供にも影響していると考えられます。
実際に、宮崎県の成人男性の肥満は全国ワースト2位、平成26年に厚生労働省が発表したメタボの該当者と予備軍の割合は、全国ワースト4位と、宮崎は大人の肥満や生活習慣病もリスクが高くなっているんです。
鍵を握るのは、生活習慣。
そこで、親子で始める、3つの改善ポイントを紹介します。
まずは、食習慣についてです。
おやつや夜食は、3回の食事でとりきれなかった栄養を補うものと考えてください。
菓子パンやスナック菓子、インスタント食品よりも、おにぎりやヨーグルト、果物を。
さらに夜食として選ぶ場合は、野菜スープなど消化の良いものがおすすめです。
飲み物も、普段飲むものは糖分がない水やお茶を選びましょう。
基本は、3食をバランスよく食べること。
その中でも朝ごはんは大切な食事です。
そこできょうは、寒い朝にぴったりの、あったかくて簡単に作れる卵スープを紹介します。
カップに卵1個を溶いて、小口ねぎ、のり、鶏がらだし小さじ1を入れて熱湯を注ぎ、ラップをして電子レンジで40秒加熱するとふわふわな卵スープになります。
ごはんやパンと一緒に食べると、バランスもばっちりですよ。
2つめは、毎日取り入れる運動です。
運動となると少しハードルが高いかもしれませんが、「動く習慣」を身につけてほしいと思います。
すぐに始められるのが「お手伝い」です。
例えば、ご飯のあとに自分の食器をさげたり、部屋の片づけをしたり、脱いだ服を洗濯かごまでもっていく、などです。
家族みんなで動けば、お子さんだけでなく、家族みんなの肥満予防にもなり、一石二鳥です。
最後に、睡眠です。
睡眠は、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるという睡眠のリズムを作ることが大切です。
早寝・早起きするには、テレビやゲーム、寝室の明かりなどを早めに消すと、寝つきがよくなりますよ。
肥満や生活習慣病は、毎日の積み重ねからくるもの だからこそ、ちょっとの心がけが大切です。
さっそく始められることから、親子で取り組んでみませんか?