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Reらいふ
2016年11月10日
11月14日は世界糖尿病デー 生活習慣を見直す機会に!(11月9日放送)
今週のテーマは「身近な医療」です。
今月14日は世界糖尿病デーです。
年々増加傾向にある糖尿病の予防法についてお伝えします。
これは、ブルーサークルと呼ばれる糖尿病のシンボルマークです。
世界の糖尿病患者数は4億2200万人、11人に1人が発症していることになり、今、早急な対策が求められています。
そこで、糖尿病増加の原因とその予防法を知るため糖尿病内科のある野間内科クリニックを訪ねました。
糖尿病は、遺伝的な素因と生活習慣の変化によって増加しております。
生活習慣の変化は、油ものとか動物性脂肪の摂取の増加、および車社会になって、あるいはデスクワークの仕事が増えて運動不足になったことによってどんどん増えてきております。
グラフを見ても脂質の摂取量に比例して糖尿病患者数が増えていることがわかります。
今や、国内の糖尿病有病者は2050万人と推計され、昨年度糖尿病に費やされた国民医療費は1兆2196億円に上りました。
糖尿病が増えた要因を考慮していただくとよくわかるのですが、生活習慣の改善が必要だと思います。
まず、適度な運動を習慣にしましょう。
呼吸が乱れない程度の軽い運動を1日20分~30分、週に3日以上が目安です。
食事はカロリーよりも内容が問題です。
大切なのは血糖値を急激に上昇させないことです。
そのために、簡単で効果的な方法があります。
それは、食べる順番に気を付けることです。
食事のはじめに食物繊維の豊富な野菜を摂り、次に肉や魚といった、たんぱく質を摂り最後にご飯などの炭水化物を摂ることで糖の吸収が緩やかになります。
中田さん、どれから食べますか?
では、野菜からですよね、サラダからいただきます。
ちょっと待ってください。じゃがいもなどのいも類は炭水化物を多く含みます。
ご飯と同じと考えて食事の最後に食べましょう。
そして、その分ご飯の量を減らしましょう。
糖尿病は、初期のうちは自覚症状がないので気付きにくい病気です。
しかしながら、高血糖が持続すると全身の血管合併症が生じます。
糖尿病は、初期のうちに対処すれば、合併症も起きませんし、日常生活への支障も起こりません。
糖尿病にならないために、糖尿病を悪化させないために、年に一度の検診と、生活習慣の改善が必要です。
世界糖尿病デーに合わせ県庁などがブルーにライトアップされるほかイオンモールでは無料検診と医療相談会が行われます。
この機会に日頃の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?