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2016年11月16日
昔ながらのリユース法!一貫張り(11月15日放送)
今週のテーマは「エコアクション」です。
傷んだカゴやかばんを修繕して蘇らせる昔ながらのリユース法、「一貫張り」をご紹介します。
一貫張りとはカゴなどの日用品に和紙を張り、「柿渋」という塗料を塗って修理する伝統の技法で、昔は広く行われていました。
最近では趣味で作る人も増え、インテリアとしても人気です。
宮崎市で開かれている体験教室を訪ねました。
技法を教えている染色家の松元貞博さんです。
暖簾やストールなど様々なものを制作する傍ら、昔ながらの技を伝えたいと5年ほど前から一貫張り教室を開いています。
初心者でも簡単にできる工芸。
壊れたものをなおして使える昔ながらの知恵です。
作業に使う「柿渋」は柿の絞り液を発酵させた塗料で、防水や防虫、耐久力を強化する作用があります。
そのため一貫張りを施すと丈夫になるのが特徴です。
一貫の重さにも耐えられるほど強くなることからこの名が付いたともいわれています。
- 年月とともに色が変わるところがおもしろい。
友達からいらなくなったものをもらって作り贈っています。 - 家庭で壊れた衣装箱などを修繕し再利用しています。
物を長く使うことができます。
- 丸めて皺をつけた和紙をちぎり、カゴの縁からボンドで張っていきます。
さらに上から張り重ね、柿渋を塗っていきます。 - 日光に当てて乾かし、再び柿渋を塗り重ねるという作業を数回繰り返すうちに深い色味が出てきます。
- 仕上げに好きなイラスト用紙などものせられ、好みに応じて光沢剤を塗ればツヤのある仕上がりに。
このほかにも一貫張りを使えば、薄い布箱も丈夫に様変わり!
木製品や陶器などにも応用できます。
一貫張りは簡単に取り組めます。
物を大切にする心も湧いてくる。
ぜひ一度やってみてほしい。
物を再生し長く愛用することができる一貫張り。
昔ながらの知恵を暮らしに取りいれてみてはいかがでしょうか。
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