番組表
Reらいふ
2016年12月15日
冬になると気分が落ち込む・・・「冬季うつ」とは?(12月14日放送)
今週のテーマは「家族のケア」です。
冬になるとうつ症状が現れる「冬季うつ病」のケアについてお届けします。
冬になると気分が落ち込んで心や体に不調が現れるという人はいませんか?
今日はそんな季節性の気分障害「冬季うつ」についてお伝えします。
クリスマス、お正月と賑やかな行事が続くこの季節は街も気分も華やぎますがその一方で、気分障害を訴えて心療内科を訪れる人も増えてきます。
宮崎市にある「まつうら心の診療所」を訪ねました。
「冬季うつ」とは、冬になるとうつ症状が現れ、春になると自然に治るというものです。
このような症状が2年以上続くと「冬季うつ」かもしれません。
一般的なうつ病では、眠れないという症状が多いのに対し、眠ったにも関わらず、眠くて朝起きられない、という症状がみられます。
また炭水化物や甘いものを際限なく食べてしまい体重が増加する傾向があります。
また、気分が沈みがちで人に会ったり外出したりするのがつらい家事などいつもやっていることも億劫に感じる、といった一般的なうつ症状も現れてきます。
どれも寒い季節にありがちな傾向ですが極端に強く感じるとしたら要注意です。
原因には日照時間が関係すると見られています。
冬になると日照時間が短くなりメラトニンやセロトニンといった脳内ホルモンの分泌が低下しやすくなります。
それによって様々な不調が現れると考えられています。
- 睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニン
- 幸せホルモンと呼ばれるセロトニン
日光を浴びることで生成されるこれらのホルモンが不足することで睡眠のリズムが乱れたり精神のバランスが崩れたりすると考えられています。
改善するためにはまず日光を浴びることです。
昼間、日光の当たる時間に外へ出て、散歩をしたり軽い運動をしたりするのがよいでしょう。
メラトニンやセロトニンの材料となる牛乳やチーズなどの乳製品を摂ることも効果的です。
また、もし周囲にこのような症状の人がいたら、これはうつ病全般に言えることですが、受容的に話を聴いてあげたり適度なスキンシップをしたりして、孤独感を和らげてあげるとよいと思います。
これらを試みても改善しない時は心療内科や精神科を受診しましょう。
あなたの笑顔を必要としている人のためにも早めのケアが必要です。