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Reらいふ
2016年12月16日
冬になると気分が落ち込む・・・「冬季うつ」とは?(12月15日放送)
今週のテーマは「家族のケア」です。
命にかかわることもある冬の温度差「ヒートショック」。
高齢者や高血圧症の人を守るため、家族みんなの意識が大切です。
ヒートショックは、温かい部屋から冷たいお風呂場やトイレなど、温度差の大きい所へ移動した時に起こる健康被害です。
今の時期、特に気をつけなくてはいけません。
ヒートショックの可能性が高いのが、入浴中の溺死。
温度差による血圧の変動で気を失い、溺れるというものです。
統計によると、交通事故による死亡者よりも多くなっています。
現状に詳しい健康づくり協会の医師に話を聞きました。
入浴中の心配停止は、圧倒的に冬場が多く、病死として届け出がされた中にも、ヒートショックが原因の方が多数いると考えられます。
推計では年間1万7千人あまりの人が、ヒートショックで入浴中に死亡しているとされています。
そこで、気をつけたい入浴法は、移動した時の体への負担を避けるため、まずは、家の中の温度差をできるだけ小さくすること。
リビングなどの暖房設定温度を上げすぎないことが大切です。
「温かい」よりは「寒くない」程度に設定し、羽織るもので調節するようにしましょう。
食事の直後やお酒を飲んでからの入浴は避けます。
外気温が下がる深夜の入浴も控え、できるなら、日没前の早めの時間に入るのがおすすめです。
また、冷えがちな脱衣所や浴室を、暖房器具で温めておくこと。
可能であれば、浴室の扉も開けて、一緒に温めましょう。
他にも、シャワーを利用して浴槽にお湯を張ると、蒸気で少しは温まります。
さらに 一番風呂は避け、お湯の温度は41前後のぬるま湯で。
お湯に入る時も出る時も、動作はゆっくりゆっくり行ないます。
そして、入浴する時は、家族に一声かけてから入ることを習慣づけ、また、高齢者が入浴する時は、近くにいて時々声をかけてあげるとお互いに安心です。
高齢になると、日頃元気でも血圧に変化をきたしやすく、体温を維持する生理機能も低下しています。
また、高血圧の方はもちろんですが、糖尿病や脂質異常症、心臓病など、生活習慣病の方も動脈硬化により血圧の変化に脳の血流確保が追いつかない危険性があります。
日頃からの健康管理をしっかりしておくことが大切です。
できる限り不安な要因を除き、家族が安心して過ごせるように。
改めて話し合い、実践してはいかがでしょうか。