ロコモを防ぐ運動「ロコトレ」。
きょうは、「片脚立ち」について詳しく紹介します。

ロコモを防ぐ運動　ロコトレは、実は、たった２つの運動。
「片脚立ち」と「スクワット」です。
きょうは、片脚立ちについて理学療法士の宮崎さんに教えていただきます。

片脚立ちは、バランス能力をつけるためのロコトレです。
転倒しないように、壁や机など、必ずつかまるものがある場所で行ってください。

• 姿勢をまっすぐにして立ちます。
• そして、床につかない程度に片脚を上げます。
  転倒防止のため、右脚を上げる時は右手をつく、左脚を上げる時は左手をつく、という要領で行ないます。
  支えが必要な人は、十分注意しながら、机などに手をついて行ってください。

左右１分間ずつ、１日３回を目安に行ないますが、できる範囲で結構です。
さらにプラスして運動したい人は、ふくらはぎの筋力をつける「ヒールレイズ」をおすすめします。

• 両足で立った状態で踵を上げ、
• ゆっくり踵を降ろします。

立った状態や歩行が不安定な人は、椅子の背もたれなどに手をついて行います。
自信のある人は、壁などに手をついて、片脚だけでも行ってください。
１０回～２０回を１セットとし、１日に２～３セットが目安です。

これらの運動は、意識することで日常生活にも取り入れられます。

• 電話をするときは必ず片脚立ちをする。
• 歯磨きをする時も片脚立ち。
• テレビを見ながら踵上げなど。

自分でルールを決めて実践すれば、ロコモ予防につながります。

Q：ロコトレを行なう時の注意点は何ですか。

A：いきなり行うのではなく、その場で足踏みをしたり複式呼吸をしたり、手首や足首を回して、軽く体を動かす準備体操をしてから始めてください。
痛みや違和感がある時はすぐに中断し、医師に相談してください。
頑張りすぎず、無理をせず、自分のペースで行うこと。
そして毎日続けることが何よりも大切です。