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2017年02月22日

季節のトラブル解消 低温やけど(2月21日放送)

今週のテーマは「季節のトラブル解消法」です。
この季節に多い「低温やけど」温度は低くても、やけどの危険あります。
高齢者は特に油断大敵です。

高齢者のやけど事故数

使い捨てカイロなど寒い季節には欠かせない暖房グッズで「低温やけど」を負う人が増えています。
消費者庁に寄せられた報告によりますと、おととし9月までの6年間に、65歳以上の高齢者が負ったやけどの事故は338件
12月から4月頃にかけて多く発生していて、この時期は特に注意が必要です。

湯たんぽやカイロによる低温やけど件数

このうち湯たんぽや使い捨てカイロなどによる低温やけどは119件で、カイロを貼り、電気毛布を使用しながら寝た70代女性が腰にやけどを負った事例などがありました。

低温やけどの原因製品

原因の製品は、カイロが28件と最も多く、ついで湯たんぽ、ストーブ類、電気毛布などでした。
低温やけどへの注意点について、健康相談などを行う宮崎県健康づくり協会を訪ねました。

池田さん

低温やけどは湯たんぽや貼るタイプのカイロなど触れていてもさほど熱いと感じない温度に長時間触れることで起きます。
痛みを伴わず気づかないうちに皮膚の内部や皮下組織まで進行して重症化するケースがあり注意が必要です。
特に高齢者は感覚が鈍くなっているため熱さを感じにくく注意が必要で、やけどは時間と温度の関係で発症します。

やけどの時間と温度の関係

例えば44度では3~4時間、46度では30分~1時間、50度では2、3分接触し続けるとやけどを発症するといわれています。
暖房グッズを使う際は、低温だからと油断せず、やけどの危険性のある道具であることを踏まえて配慮を怠らないようにすることが大切です。

暖房グッズを使う際の注意点

暖房グッズを使う際の注意点です。

  • 湯たんぽは、カバーやタオルなど厚手の布で覆い、布団を暖めるために使います。
  • 寝る前には外しましょう。
  • 貼るタイプのカイロは、肌に直接当てない、就寝時や暖房器具の近くでは使わない、熱いと感じたら使用を中止します。

池田さん

低温やけどの場合は、水で冷やしても効果がありません。
見た目より重症の場合もあるため、痛みや違和感がある場合はすぐに医療機関を受診してほしい。
高齢者は特に注意が必要な「低温やけど」。
暖をとる際は、本人だけでなく、家族や介護者など周囲の人も配慮することが大切です。

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