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Reらいふ
2017年02月23日
長引く せき に注意を!季節のトラブル解消法(2月22日放送)
今週は季節のトラブル解消法をテーマにお送りしています。
今日は、風邪などの後に、長引く咳の注意点についてお伝えします。
最近、風邪などの症状が治まったのに、咳だけが残っているという方、長引く咳には、要注意です。
長引く咳の注意点について、こちらの病院でお話を伺いました。
Q:長く続く咳を放っておくと、どのように危険なんでしょうか?
A:高橋先生
咳が長く続く場合は、いろんな病気が隠れていることがある。
例えば、肺炎とか喘息も時には、結核やがんの事もありますので、そういった病気を早く見つけて、早く治療を始める必要があると思います。
Q:感染による咳がきっかけで、新たに喘息が見つかることもあるんですか?
A:高橋先生
あります。
喘息の中でも特に咳喘息と言われるものの頻度が比較的高いように思います。
喘息の一種、あるいは、本来の気管支喘息の前の段階ではないかと言われています。
3分の1位の方は、気管支喘息へ進んでいくと言われています。
Q:咳喘息の段階で、きちんと治した方が良いということですか。
A:高橋先生
そうですね。さらに、運動すると咳が出る、運動誘発型喘息というものもあります。
運動後に咳や痰、息苦しいなどの症状が毎回出る場合は、受診して治療をすれば、きちんと対処できるという事です。
国内の喘息の推定患者数は、ごらんのとおり。
平成20年でいったん減るものの、また増加傾向にあります。
尚、今の時期、花粉症の人も、喘息には注意が必要です。
花粉症で、鼻水などに加えて、咳や、気管支にも違和感を感じる人は、咳喘息の場合があります。
その際は、抗アレルギー薬だけでなく、喘息と同じ吸入ステロイド薬での治療が有効とされているので、症状が軽いうちに、早く受診して治療を始めましょう。
Q:家庭でできる咳の予防や、和らげる方法はありますか?
A:高橋先生
咳は、基本的に、悪いものを外に出す役割がるので、無理に止めるのは良くありませんが、眠れないとか、体を痛める事がある場合は、止める必要があります。
お部屋が汚れていると咳が出やすくなるので、空気清浄機とか、掃除をしたりして、汚れを取るとか、今の時期は、空気が乾燥しているので、加湿器を使ったり、部屋の中に潤いを持たせる事も有効ではないかと思います。
また、飴をなめたり、こまめに水分を補給する。
辛い食べ物や炭酸飲料など、刺激が強いものは避ける事なども、心がけましょう。
尚、咳が出る時はタバコは厳禁。あきらめて下さい。
横になると咳が出やすい人は、少し体を起こして休むなど、体勢を工夫すると楽になる場合もあります。
そのほか、日本呼吸器学会のQ&Aコーナーでも、いろんな情報を得る事ができます。
最後に、マスクでの咳エチケットも忘れずに、咳は、積極的に治療しましょう。
■お問合せ
宮崎生協病院(宮崎市大島町)
TEL:0985-24-6877