番組表
Reらいふ
2017年04月14日
熊本地震から1年 介護家庭の災害に備える(4月13日放送)
みなさん、これ、何だかわかりますか?
実は、世界初の「着脱式」車椅子の緊急避難用装置です。
明日は、熊本地震から1年。
今日のReらいふは、介護家庭の災害への備えについて、福祉用具専門店で伺います。
これは、けん引式 車椅子補助装置JINRIKI(じんりき)という商品で、今お使いの車椅子に装着できます。
通常の「押す」という機能に、「引く」と、「前輪を浮かす」という機能がプラスされます。
車椅子の利用者だけでなく、素早い移動が困難な「要援護者」の緊急避難時に役立ちます。
道路の段差やぬかるみなど、押すだけではなかなか思うように進まない車椅子。
これを着ければ、人力車のように前輪が浮くので、スムーズに移動ができるようになります。
他にも、自力で歩けない人を避難させるには、このおんぶラックが頼りになります。
介助される人を、おんぶラックを広げて座らせ、持ち上げます。
介助する人の両手がフリーになるので、階段の昇り降りも安全です。
また、停電した時に困るのが電動ベッドの上げ下げ。
背もたれの角度が変えられないのは、介護される人にとって大きな苦痛につながります。
これは、電動ベッド用の「スマートハンドル」というものです。
取り付けてまわす事で発電し、背もたれが動かせるようになります。
熊本地震の時も、スマートハンドルが救援物資として威力を発揮しました。
また、避難所では、食料も普通食を中心に届く場合が多く、細かくしたり流動食にしたりするのが困難です。
非常持ち出し袋には、介護者に合わせた食料も準備しておきたいものです。
さらに、避難所となる自治体や施設などで、ぜひ持っていてほしいものの1つが、ポータブルトイレ。
これは、自動ラップ式排泄処理ユニットです。
バケツの中の排泄物を処理する作業がなくなるので、介護される人も介護する人もかなりストレスを減らすことができます。
専用凝固財を入れ、排泄後スイッチを押すと、自動ラップ処理により、全てフィルムの中に閉じ込められます。
排泄物を「熱圧着」で密封するので臭いの心配もなく、その後、一般的な生ゴミとして処理できます。
今日紹介したものは災害時だけではなく、普段の生活でも、介護する方、される方の負担を軽減し、安心感を与えてくれるものですが、介護者のいる家庭だけでは十分に備えることはできません。
社会全体で考え、備えも充実させていきたいですね。