番組表
Reらいふ
2017年04月27日
「木城えほんの郷」の魅力 こどもの読書週間(4月26日放送)
空へと続く緑。
山を写す水の輝き。
ちいさな野の花。
ちいさないのち。
そんな自然の営みと響きあいながら息づくささやかで豊かな場所があります。
「木城えほんの郷」です。
「こどもの読書週間」に因んで今週は読書をテーマにお届けしています。
今日は、自然の中でゆっくり読書を楽しめる「木城えほんの郷」を紹介します。
ここ「えほんの郷」は少しだけ不便なところにあります。
その不便さに意味があると23年前の構想の段階から携わってきた森一代さんは話します。
照葉樹林帯の道を、渓谷沿いの道を、えほんの郷にやってくるという期待を持ちながら来ていただいて、きらきらしたものに出会って、また余韻を持ちながら帰ってゆくという、そういうゆったりした時間が、とっても大事だなあと思っています。
山の空気に五感が研ぎ澄まされてゆくのを感じながら目にとまった本を手に取りその世界に飛び込んでゆく豊かな体験。
本は私たちを別の時代別の空間へと運んでくれます。
赤ちゃんや小さな子どもにとっては初めて出会うアートですし、少し大きくなった子供たちは、本当にファンタジーの世界を楽しむでしょうし、思春期になると、文学の中から色んな生き方を学ぶでしょうし、とっても豊かな人生が送れるんじゃないかなと思います。
「えほんの郷」には絵本はもちろん子供も大人も楽しめるたくさんの本があります。
現在開催されている企画展『自然の時間、子どもの時間』では、ロングセラーの絵本「めっきらもっきらどおんどん」などの原画を間近で見ることができます。
そしてこの「森のえほん館」の周りには森のコテージ、森の芝居小屋、水のステージなど、幾つもの施設が点在しており年間を通して様々なイベントが催されています。
今週末からのゴールデンウィークにも手作り体験や自然探検が数多く企画されています。
自然の体験があってこそ、言葉が深くその人の心の中に入ってゆくものだというふうに思っています。
読書と冒険を満喫したら「森のコーヒーやさん」で食事をとることもできます。
初夏の一日、のんびり過ごしてみませんか?