番組表
Reらいふ
2017年06月14日
6月は牛乳月間 白水舎の牛乳甘酒(6月13日放送)
宮崎駅から歩いて5分。
こんな宮崎の中心地に、牛乳の工場があるんです。
見学もできるという事ですので、さっそく行ってみましょう!
大正8年、宮崎市高松町で酪農をスタートさせた白水舎乳業。
創業100年近い老舗です。
初代はアメリカに渡り、酪農の技術を学び、宮崎に持ち帰ったそうです。
当時まだ牛乳を飲む習慣がなかった人たちに、「牛乳は命の白い水」と伝えていたそうです。
創業当時は、車などがなかったので先代自ら自転車で遠くは綾町の酪農家を尋ね、牛乳を井戸水で冷やし、それを自転車で配送していたそうです。
白水舎の牛乳は、宮崎市内の小中学校の学校給食に採用されていて、毎日 約2万本を提供し、子供達の健康を作っています。
私たちに身近な牛乳ですが、加工される様子はなかなか見ることができません。
白水舎では工場見学も受け入れていて、牛乳が出来る様子を見ることが出来ます。
幼稚園や小学校から、多い時は100人以上が工場見学に来ます。
「この工場では味が一定になるよう人工的に調整をしていないので、季節や牛が食べているものなどで牛乳の味が変わる」ことなどを説明し、食育をサポートしています。
工場見学後はソフトクリーム作り体験もできます。
牛乳は、とても栄養価が高いですが、さらに牛乳の栄養価を高めたものがあります。
それがこちらです!
百白麹 牛乳から作った甘酒です。
開発のきっかけは、7年前に宮崎を襲った口蹄疫でした。
口蹄疫の後、疲へいした酪農家、のために何かできないかと考えた。
飲む点滴と言われる甘酒を牛乳から作れば、(牛乳の)価値を高める商品を作れると(商品開発を)決心しました。
製品化まで約3年を費やし、全国で初めての乳飲料「牛乳あまざけ 百白糀」が誕生しました。
甘みのある飲み口で、日本摂食障がい協会の推奨飲料にもなっています。
先日は、タイのテレビ局も取材に訪れ、宮崎の魅力を世界に伝える食品のひとつになろうとしています。
アメリカから渡ってきた酪農の技術が、約100年の時を経て、世界へ発信する宮崎産の飲み物を産み出しました。
そして きょうも、宮崎の子供たちに美味しい牛乳を届けてくれます。