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Reらいふ
2017年06月22日
「食育」は歯の健康から よくかむ習慣を(6月21日放送)
今週のテーマは「食育」。
食は命の源です。
食べることは生きることであり、口は「命の入り口」です。
食育には、歯の健康が欠かせません。
「歯科を訪れるのは治療のため」だった時代から、虫歯がなくても、歯磨きのチェックとクリーニングのために定期的に訪れるのが当たり前になっています。
しかし、宮崎の子供たちにとってちょっと心配なデータもあります。
宮崎で生まれる赤ちゃんは、むし歯になる確立が高いということです。
1歳半で、すでに全国むし歯ランキングのトップ10に入っています。
Q:どんなことに気をつければいいのでしょうか。
歯の表面は、生えたてのタケノコのようにまだ未完成でやわらかい状態です。
歯は、生えてから2年間が一番弱いと言われているので、この間きっちり予防ができれば、かなりむし歯になりにくいと言えます。
ぜひ健診を利用して、歯磨きのコツを習っておくことをおすすめします。
さらに三つ子の魂百まで。好奇心が旺盛なこの時期に、よく噛んで食べる習慣をつけことが将来の歯並びや噛み合わせ、ひいては全身の健康にもつながります。
■■ ここでチェック! ■■
「お宅のお子さんは、食事中によく水分を取りますか?」
しっかり噛んでいれば唾液が出るので、食事中に水分を取る必要はありません。
よく水分を取っているとしたら、噛まずに流し込んでいるので、消化も悪く、顎が発達しません。
要注意です!
Q:よく噛む習慣をつけるにはどうすればいいのでしょうか。
一口に、30回以上噛んで食事が味わえるように、噛む回数が自然にふえる食材を心がけることですね。
切り干し大根やひじきなどの乾物、豆類、根菜を使った煮しめなど、日本の伝統食と言われるもの。
また、いつものおやつにプラスして、干し芋や小魚、いりこ、昆布などを取り入れてあげるといいですね。
1日3回の食事は、1年で1000回以上の回数です。
1回1回の食事を見直すことで、自然に噛む習慣が身につくと思います。
さらに、永久歯が生えそろう小学校高学年以降の歯磨きも大切です。
特にこれからの季節、スポーツ飲料を飲む機会も増えますが、飲み終わったら、水で口をすすぐなど、口の中に糖分が残らないように心がけたいものです。
歯科医として、命の入り口となる口の健康を守り、五感で味わえる食べ方ができる食育を目指しています。
子供の健康は、まわりの大人が守るべき重要事項です。
ぜひ、歯の健診をしっかり受けて頂きたいと思います。
まずは今日の夕食から、家族みんな、「よく噛むこと」から始めてみてはいかがですか。