番組表
Reらいふ
2017年06月30日
今さら聞けない・・・「日本のしきたり」編(6月29日放送)
今週のテーマは「今さら聞けない」シリーズ。
きょうは、「日本のしきたり」。
教えて頂くのは、接遇マナーインストラクターの赤野千恵さんです。
まずはお中元。
みなさんは、贈る時期についてよく考えたことはありますか?
関東では7月上旬~15日頃まで。
関西では7月中旬~8月15日頃まで。
また宮崎では、8月上旬~15日頃までというのが一般的です。
お中元売り出しの時期が早まっていること。
また県外に贈られる場合は、宮崎での感覚よりは早めに贈られた方が失礼がないかと思います。
また、お中元や御歳暮は、一定期間毎年継続して贈るのがしきたりです。
一度きりのお礼で贈るものではありません。
この度だけ贈るのなら、「御礼」にして贈りましょう。
そして持参する場合。
昔は風呂敷でしたが、今は、紙袋で持っていくことが多くなりましたよね。
渡す時は・・・
まず、相手のご自宅で渡す場合。
必ず紙袋から出して、品物のみをお渡ししてください。
ただし、職場や自宅以外の場所でお渡しする時は、その方もご自宅に持ち帰るのに紙袋を一緒に渡したほうが親切です。
そんな時は、こんな一言を添えてはいかがでしょうか。
「紙袋のまま失礼いたします。」
続いて、水引の使い分け。
結び方には、「結び切り」と「蝶結び」の2種類があります。
「結び切り」は、いわゆる真結びで、一度結んだらほどけない結び方。
結婚や葬儀など、「二度とあっては欲しくない」ことに使います。
「蝶結び」は、何度も結び直せる結び方で、何度あってもよい一般的なお祝い事に使います。
祝儀袋・不祝儀袋の畳み合わせは、祝儀袋が下から上に、不祝儀袋は上から下です。
うっかりミスがないようにしたいですね。
最後に、使い方を気をつけたい「寸志」という言葉。
これは、例えば上司が部下にといったように、目上の方が目下の方にほんのお礼の気持ちを贈る際に使う表書きです。
何となく威張った感じで使いづらいという時は、「御礼」や「感謝」に置き換えた方がいいかもしれませんね。
宴会などに差し入れする場合は基本的には無地のし。
どうしても表書きをつけたい時は、寸志ではなく、謹んで差し上げるという意味の「謹呈」と書きます。
スポーツの壮行会などであれば「祈勝利」。
その他の宴会であれば「祈念 御盛会」などにするといいですね。
今さら聞けない日本のしきたり。
まだまだ知らないことがありそうですね。