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Reらいふ
2017年08月17日
夏に食べたい!体にやさしい「精進料理」(8月16日放送)
夏になるとお盆のお供え膳としてご仏前に供えられることも多い精進料理。
最近では美容にも健康にも良いと評判で、海外でもべジタリアン食として人気となっています。
今日は精進料理をご紹介いたします。
精進料理は、六世紀頃、仏教の伝来とともに中国から日本に伝わりました。
もともとは修行僧のための食事でしたが、現在では法事・法要などでも頂く機会があります。
「京料理 だるまや」大将は京都出身、関西を中心に修行を重ね、都城出身の女将と結婚を機に、都城に店を構え、全国から京料理を楽しみに来るファンも。
予約の電話の際、それぞれの嗜好にあわせ、大将が旬を活かした献立を考案してくれます。
精進料理はおおきく二つの決まりごとがあります。
一つは動物性脂肪を使わない
二つ目は季節のお野菜を生かす
動物性の食物(肉や魚)は、出汁にも使えません。出汁は、昆布や野菜からとります。
これらは全て夏に収穫される夏野菜です。
年間を通し、季節の野菜が流通しているので、最近では野菜の季節感が薄れてきています。
夏野菜は、土の上に実るものが多く、体を冷やしてくれる作用もあります。
夏野菜でも、土の中にできる生姜などの根菜などは、体を温めてくれる作用があります。
こちらは炊き合わせになります。どうぞお開けください。
野菜それぞれに応じた炊き方、剥き方、「五味五法五適」(五つの味付け、五つの調理法、適温、適材、適量、適技、適度、適心)という作法でお料理させていただいております。
お野菜の味を大事にして滋味を心がけて味付けをしています。
冷蔵庫などで冷やし、器も冷やしています。
お料理をいただく方に、涼感を味わっていただく料理方法です。
近年、精進料理でも冷やし鉢をお出しすることがあります。
夏の野菜の冷やし鉢は、うりやなすなど身体を冷やすものが多く使われていますので、生姜を使って身体を温めるようにしています。
旬のお野菜を食べることは、冬に向けての身体の準備をすることです。
ぜひ、旬のお野菜を食べて、(冬に向けての)身体を作って頂きたいですね。
体を内側から整えるためにも、和食の基本 からだにやさしい精進料理を頂いて夏バテをのりこえたいですね。