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Reらいふ
2017年08月29日
身近な防災1 家の中の地震対策(8月28日放送)
今週のりらいふは、防災週間にあわせて身近にできる防災を考えていきます。
1回目の今日は、家の中の地震対策です。
地震があって、家に戻ったら(家具が)倒れていて・・・
こちらは、熊本地震直後の部屋の中の様子。
家具などが扉をふさいでいます。
宮崎県が毎年行っている県民意識調査によると、「災害に備えている」と答えた人の割合は、昨年度が45.6パーセント。
災害への備えは十分とはいえません。
そこで、すぐにやっておきたい家の中の地震対策について、県危機管理課の作元さんに教えてもらいます。
大地震が発生した場合、住宅そのものの被害が少なくても、家具や家電製品が倒れたりしてけがをしたり、出口などをふさいでしまい、避難や救助のさまたげになるケースがあります。
阪神淡路大震災のときには、家の中でケガをした原因の半数近くが家具などの転倒・落下というデータもあります。
今回は、この家具の転倒や落下防止に注目して、家の中を見直してみましょう。
ポイントその1、家具の置き方で工夫する。
家具は、逃げ道となるドアが開く場所に置くようにしましょう。
こうすることで家具が倒れても、逃げ道は確保できます。
寝室については、できたら家具が何もない場所で寝ることが理想ですが、もし家具を置く場合は、布団と倒れた家具が重ならないように、平行に置きましょう。
このほか棚は、軽いものを上に、重いものは下に置くようにしましょう。
ポイントその2、グッズを活用する。
いまホームセンターなどで様々な種類の固定器具が出ていると思います。
例えば、L型金具やベルト式器具などで嗅ぐと壁を固定したり、ストッパー式器具で家具を壁側に傾けたりして、家具を倒れにくくすることができます。
天井がしっかりしていて、家具との隙間が小さければ、突っ張り棒などでの固定も有効です。
この他、ガラス飛散防止のフィルムや、棚からものが飛び出すのを防ぐ器具、テレビをテレビ台を固定する器具などもあります。
家具を何も置いていない部屋を作っておいて、いざという時にはそこに逃げ込めるような部屋作りもおススメです。
比較的安く器具を購入することができて、すぐにとりくめるので、面倒と思わず、実践しましょう。
気象庁は、震度5強の揺れでタンスなどの重い家具が倒れ、テレビが台から落ちることがあると想定しています。
あさってから始まる防災週間をきっかけに、まずは家の中の安全対策から見直してみませんか。