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Reらいふ
2017年08月31日
身近な防災3 早期避難で命を守る(8月30日放送)
宮崎県では災害による被害を減らすため、命を守る3つの行動を呼びかけています。
きょうはこのうちの早期避難を取り上げます。
県危機管理課の金丸美穂さんに話を聞きました。
命を守る鍵の1つは早めに避難する「早期避難」です。
ある調査によると、東日本大震災で津波から助かった人と命を落とした人の避難開始までの時間差はわずか2分という結果も。
地震だけでなく、風水害にも早期避難は重要です。
県内では毎年のように風水害が発生しています。
去年9月の台風16号では、県内各地で浸水などの被害が発生。
被害総額は100億円以上にのぼりました。
また、近年は局地的な豪雨が増え、全国各地で甚大な被害が発生していることから、自治体が出す避難情報も去年から一部変わりました。
避難を始める段階だと明確にするため、避難時に時間がかかる方へ避難を促すため出される情報が、これまでの避難準備情報から「避難準備・高齢者等避難開始」に名称が変更されました。
市町村が出す避難情報は、災害発生の危険度に応じ3種類あります。
- 「避難準備・高齢者等避難開始」
避難に時間がかかる人やその支援者に避難を促します。 - 「避難勧告」
市町村が指定している避難場所へ速やかに避難します。 - 「避難指示(緊急)」
避難勧告よりも強く避難を求めるものです。
必ずしもこの順番で発令されるとは限りません。
情報が発令されていなくても身の危険を感じる場合は早期避難を開始して下さい。
県では災害時の避難情報などをメールで配信するサービスも行っています。
「宮崎県防災メール」で検索し、指定のURLへ進みます。
案内に従って必要事項を入力。
パソコンはもちろんスマートフォンなどからも簡単に手続きでき、避難や気象情報など9種類の情報が受け取れます。
ラジオやスマートフォンなど正確な情報を入手する方法を複数用意することも必要です。
さらに、乾電池や手回しで充電できるタイプのラジオ、スマートフォンの予備バッテリーがあると安心です。
普段から、避難場所や経路の確認をしておくなど今できることを実践してください。
台風シーズンを迎えています。
「自分の命は自分で守る」今一度、確認したいものです。