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Reらいふ
2017年09月22日
宮崎の歴史さんぽ 都城島津邸(9月21日放送)
今週は宮崎の歴史が感じられるスポットをご紹介しています。
最終日は島津発祥の地、都城市です。かつてお殿様が住んでいた邸宅、都城島津邸を訪ねます。
都城島津邸学芸員の米澤英昭さんに案内していただきます。
都城島津家は、鹿児島をおさめていた島津家の分家で650年以上の歴史があります。
都城島津家の明治以降の邸宅で、26代当主久寛を始め、27代久家、28代久厚の3代が暮らしていました。
約1.5ヘクタールの敷地の中に本宅、剣道場、蔵などがあります。
まずはお庭を案内していただきました。
緑豊かな庭園と邸宅が見事な調和を見せています。
国の登録有形文化財に指定されています。
当初は平屋造りでしたが、その後何度か増改築して今の形になっています。
お殿様の邸宅なので当時から規模は大きかったようです。
邸の中も見学できます。
奥行きが深く長い縁側は、邸の広さを感じさせます。
お殿様たちもこの景色を楽しんでおられたそうです。
都城島津邸は、昭和天皇がご宿泊された場所としても知られていて、休息された椅子など全て当時のまま残されています。
敷地内にある伝承館には、都城島津家に伝わる歴史的遺産が収蔵され、その一部が展示されています。
江戸後期のもので20代当主、久茂の兜です。家紋を見て・・・丸に十字!
家紋には違いがあります。
鹿児島のご本家のほうは丸に十字がくっついているが都城島津家は丸に十字がくっつかないのが正式。
今から300年ほど前に藩から、丸に十字がつかないようにと命令が出ました。
家の格をそれぞれ決める必要がありまして、丸に十字が区別化という流れになったようです。
都城島津邸では、事前に申し込めば、ボランティアガイドによる歴史観光ガイドも利用できるほか、子育て世代にうれしいサービスもあります。子育て応援カードを提示すれば、観覧料が無料になります。
さらに敷地内には、かつて米を貯蔵していた石蔵を改装したカフェもあり、ゆっくり過ごすことができます。
都城島津家は西郷隆盛とも所縁があり、来月14日からは、西郷をテーマにした特別展も開催。ぜひお越しいただきたいと思います。
秋の行楽シーズン、ことしは宮崎の歴史さんぽを満喫してみては。