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Reらいふ
2017年10月13日
芸術を支える匠 ピアノ調律師・稲森 重雄さん(10月12日放送)
このような状態では、いい音楽は生まれませんよね。
今日は、ピアノの調律師、音色を整える匠をご紹介します。
宮崎市でピアノやオルガンなどを販売しながら、調律師として活躍する稲森重雄さん。
高校時代、音楽の先生の話をきっかけに、調律師を目指すようになり、現在は、家庭用をはじめ、演奏会用のピアノの調律、修理などを行っています。
微妙な音の違いを調整する、大変なお仕事ですね
調律とは、一定のコードで平均律音階を作る仕事。
例えば、ドからドまでの間隔を、12等分均等に区分けし音階を作る大変な仕事。
目に見えないだけに、きっちりと(調律するのは)自分との戦いです。
ピアノには、平均224本の弦があり、鍵盤を押すと、弦が打たれて音が鳴る仕組みです。
わずかなズレが、ハーモニーを台無しにしてしまうため、弦を締めたり緩めたりしながら、神経を研ぎ澄まして調律し、さらに全体のバランスも調整します。
そんな調律師の仕事をそばで見続け、重要性を深く理解しているのが、ピアニストで、ピアノ講師としても活動している娘の愛さんです。
(調律師が)重要な仕事とは分かってはいたが、自分がいざコンサートなどで、弾くようになると、ますます、演奏者がいい状態で(演奏できる)音楽にまで深くかかわっているとても重要な仕事だと、心から尊敬するようになりました。
調律の作業時間は、平均1時間半から2時間。
ピアノの弦は 常に強い力で引っ張られているので、時間が経つと、弦が伸びて、音がズレていきます。
そのため、新しくても、全く弾いていなくても、ピアノには、調律が必要なんです。
お客様が、綺麗な音になったねと喜んでいただくのが、一番嬉しい。
きっりちと心に納得のいく仕事をするのが、ポリシー。
おてんとうさまは、ちゃんと見ているぞとそんな気持ちでやっています。
調律師としての誇りを持ち作業にあたる稲森さん。
その匠の技は、これからもピアノを愛するたくさん人達を支え続けます。
■お問合せ
宮崎ピアノ技術センター
宮崎市船塚
TEL:0985-25-9788
稲森重雄さん、愛さん