お味噌にようかん、果物ジャムなどなど。
これらの商品、手がけたのは高校生なんです。高校生が作る商品、きょうは、宮崎農業高校の取り組みをご紹介します。

創立124年を迎える県立宮崎農業高校では、農業分野をはじめとする専門力の向上を目指して5つの学科で現在540人の生徒が学んでいます。
敷地面積は約25ヘクタール。この広大な土地を利用して野菜や果物、草花の栽培など様々な実習が行われています。

食品製造などの知識や技術を学んでいるのが食品工学科の生徒たち。
生徒が収穫したイチゴを使ったジャム作りの実習です。

製造実習では、代々引き継がれてきた方法を元に様々な加工品を作っています。
しかし気候や原材料の状態に合わせ少しずつ調整しながらよりよい製品作りを目指しています。
実習では、瓶詰め、検品にいたるまで全て生徒たちの手で行います。

校内だけでなく地域の方にも販売する商品なので1つ1つの作業に緊張感を持って作っています。
加工品は学校で販売される他、生徒たち自身がイベントなどで実習を兼ねて販売しています。

更に毎年3年生は地域の菓子店と共同で商品開発も行っています。

今年誕生した焼き菓子「ポップドーナツ」です。
トマトやほうれん草など学校で収穫された原料や県産食材を使いかわいらしく仕上げました。

はじめはうまくいかず苦労しましたが、プロの方にアドバイスをしていただき素材の味を生かした商品を作ることができました。
パッケージやネーミングは商品のイメージに合った名前にしようと思った。

宮崎市内の菓子店「お菓子のひろや」です。
商品棚には生徒たちが開発したドーナツが並んでいます。
この他にもこれまでの3年生が開発した歴代の商品たちも。

お客様からの反応もとても良く評判もいいですよ。
宮農の生徒さんは生産から加工まで行われているせいか、私たちが思いつかないようなアイデアがたくさん出て刺激を受けました。

授業の中で作る物ですが、どの商品も気持ちを込めて作っています。
たくさんの人に味わってほしいです。

宮崎農業高校の生徒たちが作った商品は、来月18日に校内で行われる即売会などで販売される予定です。
「宮崎農業高校発、自慢の商品を、食べてみて～！」