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Reらいふ
2017年12月01日
癒やしを求めて・・・タクティールケア(11月30日放送)
「タクティールケア」って、聞いたことありますか?
触れることで分かりあえ、癒される肌と肌のコミュニケーションです。
一般的には認知症ケアとして取り入れられていますが、普段の生活でも簡単にできるタッチケアなんです。
県内で最初に、タクティールケアを取り入れたのは、宮崎市の細見クリニックです。
きっかけをつくったのは松田ヒトミさん。
11年前、認知症ケアの研修でスウェーデンを訪れた時に、タクティールを知りました。
タクティールは、福祉先進国スウェーデンが発祥のタッチケアのことです。
1960年代に、未熟児医療にかかわっていた看護師によって考案されました。
肌と肌が触れ合うことによって精神的な不安が解消され、痛みの軽減にもつながりますので、認知症ケアや癌などの緩和ケアとして広がっています。
行うのは、主に手・肩・背中などです。
手は、すべりがいいようにアロマオイルなどをつけて行います。
■何かコツはありますか?
やさしく触れて、包み込むようになでます。
赤ちゃんに触れるようなイメージで、とにかくやさしくさすります。
相手の体温を感じて安心、気持ちが落ち着くのを実感しました。
肩や背中も、手のひら全体を密着させ、力を入れすぎないように注意しながらゆっくりゆっくりやさしくなでます。
タッチし始めて5分ぐらいで、愛情ホルモンといわれる「オキシトシン」が最高潮に分泌されると言われます。
10分ぐらいを目安に行っていくと、リラックスし、心地よくなると思います。
細見クリニックの認知症デイケアでは、利用者が精神的に安定しない時などに、実施しています。
足取りが良くなり、笑顔も出て、意欲がわくようになる。
患者:最高に気持ちいい。
タクティールは、介護される人だけではなく、負担が大きい介護する側の人を癒すためにもおすすめします。
また、心が不安定なお子さんにも、身近な人が行ってあげると、疲れや不安が軽減されて楽になると思います。
触れるだけで、その人を大切に思っているというメッセージが伝わるタッチケアです。
いろんな場面で簡単にできるタクティール。
癒しのコミュニケーション手段です。