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Reらいふ
2018年01月10日
専門店特集 切れ味にこだわる刃物店(2018年1月9日放送)
今週のテーマは専門店。
きょうは、刃物を扱うお店をご紹介します。
創業88年の大阪屋刃物店です。
包丁をはじめ、はさみやおろし金、かんななど、千点以上の様々な刃物を扱う昔ながらの専門店として地元の人たちに親しまれています。
3代目店主の鶴薗文孝さんです。
祖父の代から続く刃物専門店の跡取りとして、東京の刃物卸問屋で修行後、宮崎市役所近くに店を移し切り盛りしています。
刺身用の柳刃や鶏をさばく骨すきなど、包丁だけでも20種類以上。
専門店ならではの品揃えです。
こちらは何を切るものかというと・・・
ヒントは柔らかいもの・・・
カステラを切るカステラ包丁。
鋼で硬いように見えるがこれだけ柔らかい包丁なんです。
これで四角いカステラをきれいに切れます。
こちらは魚をおろすために使う出刃包丁。
この出刃は片刃になっています。
魚を3枚におろすときに、片刃だと骨に食い込まなくて身だけをスッと切ることができます。
だから出刃包丁は片刃なんです。
食材、用途に合わせて包丁を選んでほしいが、肉野菜魚など、いろんな食材を切るときは、1本目に三徳包丁もしくは牛刀を使ってほしいです。
また、錆びにくいものや、切れ味重視など刃の素材も様々。
鋼は錆びやすく手入れに大変なんですが、切れ味は一番で、研ぎ方使い方によって20年もちます。
鶴園さんのこだわりは「切れ味」です。
店には、研ぎ直しの注文が毎日のように入ります。
「刃物は切れないと意味がない。包丁だと食材の味を左右するし、余計な力が入り 肩こりなどの原因にもなる」
鶴薗さんは、とぎ方教室も開いています。
研ぎ直しすれば、この通り、紙もスッと切れます。
「包丁は家庭で毎日使う相棒のようなもので、大事に使えば長く使えることをみなさんにお伝えしたと思います」
品揃えと切れ味にこだわる刃物専門店。
一度訪れてみては。