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Reらいふ
2018年01月25日
3人に1人が発症!?帯状疱疹の予防法は?(2018年1月24日放送)
こどもの頃、水疱瘡にかかった経験はありますか?
ある人は、誰でも「帯状疱疹」になる危険があるんです。
きょうは、激しい痛みを伴う「帯状疱疹」を取り上げます。
近年、帯状疱疹にかかる人が増加傾向にあります。
去年までの約20年間で、5割近く増えました。
このままいくと、日本人の3人に1人が発症するともいわれています。
日南市の皮膚科専門医、外山望医師です。
21年に渡り、県内の医療機関を受診した11万人余りの帯状疱疹患者を対象に、疫学調査を行っています。
帯状疱疹は、痛みを伴う発疹を伴う病気で、発疹がいくつか出た後、体の片方に帯状に範囲を広げるのが特徴。
初めの痛みが強いだけでなく帯状疱疹後神経痛として十数年に渡って悩む人もいます。
原因は、子供の頃にかかった水疱瘡のウイルス。
治ってもウイルスは全滅せず、神経の中に長い間隠れています。
ところが、ある日 突然復活して神経の中を通り、増殖しながらじわじわと皮膚の表面に移動、帯状疱疹を引き起こします。
こどもの頃 水疱瘡にかかった人は成人の9割。
いつ帯状疱疹を発症してもおかしくないのです。
帯状疱疹ウイルスは神経節に長い間潜み復活の機会を狙っています。
加齢やストレス、過労などで免疫力が落ちた時が危険です。
治療には抗ウイルス薬などを使います。
発疹が出て3日以内の服用が望ましいですが、治療が遅れると神経痛や顔面神経麻痺などの合併症を引き起こす恐れもある為早く発疹を見つけることが大切です。
帯状疱疹には前触れのサインがあるといいます。
ウイルスは神経を伝って移動します。皮膚の片側にピリピリと電気が走るような痛みや違和感を感じたら、その部位を観察し、発疹が出たらすぐ皮膚科を受診してください。
更に、帯状疱疹は水疱瘡ワクチンの接種で予防することができるんです。
1歳児・2歳児では定期接種があり、原則無料で受けられますが、一昨年から、50歳以上の人を対象にした水疱瘡ワクチンの接種が承認されました。
費用は数千円から1万円前後かかりますが、帯状疱疹になると、治療費は数万円になる場合もあります。
帯状疱疹にかかる人は50代で急激に増えますので、予防ワクチン接種をおすすめします。
また、日頃からの体調管理を心がけ、免疫力を低下させないことも大切です。
誰もがかかる得る帯状疱疹。
他人事と思わず関心を持つことが大切です。