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Reらいふ
2018年01月26日
身近なトラブル 高齢者の低栄養(2018年1月25日放送)
Reらいふ 今週のテーマは、身近なトラブル。
きょうは、高齢者の低栄養についてお伝えします。
「サルコペニア」という言葉、耳にしたことはありますか?
誰にでも起こりうる身体機能の低下のことで、筋肉が減少することを言います。
その大きな要因が「低栄養」です。
高齢になると運動量が減り、お腹も空きにくくなるなど食欲不振になりがちです。
また、噛む力や飲み込む力も低下するため、健康な体を保ち活動するために必要なエネルギーやタンパク質が不足して低栄養に陥る可能性があります。
県栄養士会にも相談が寄せられ、状況に応じた対応をしています。
高齢者の一人暮らしになると、料理をしなくなりがちです。
お惣菜を買って、それを何回かに分けて食べたりという場合も多くなり、どうしても栄養が偏ります。
すると、免疫力も落ち、食もどんどん細くなりますから、活動量も減って気力も衰えます。
高齢者の低栄養で特に意識してほしいのは、元気な体を保つためのエネルギーとタンパク質です。
栄養状態のチェックをしてみたください。
ご覧の項目の中で一つでもあてはまる人は、すぐに予防に取り組んでほしいと思います。
いかがでしょうか?
「お金のことが気になって、食べ物を買うことを控える」や、「ひとりで食事をすることが多い」など、習慣になってしまっていて、気がつかないような項目が気になりますね。
少しでも気になることがある場合は、県栄養士会の「栄養ケア・ステーション」を利用してみてはいかがでしょうか。
食に関する相談にのってもらえます。
状況に応じては、介護保険や健康保険を利用しての訪問栄養指導が受けられますので、まずは問い合わせてみてください。
その人に合わせた栄養補助食品であったり、少しでも食べやすくするための、とろみ食材などの紹介など、家庭の経済状況も考えながら、低栄養を改善するためのお手伝いをさせて頂いています。
また、できるだけ自分の口から食事が取れるようにするためのお口の体操など、介護予防のための指導も行っています。
高齢者の低栄養は、気がつかないうちに進行し、健康寿命の短縮にもつながります。
豊かなアクティブシニアライフのために。
早め早めに取り組んでいきたいですね。
大切な家族が低栄養になっていないか、この機会にぜひチェックしてみてください。