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2018年01月30日
身近な伝統工芸品 佐土原人形(2018年1月29日放送)
今週のテーマは身近な伝統工芸品。
きょうは江戸時代から続く佐土原人形の話題です。
佐土原人形の伝統工芸士、小玉清勝さん。この道55年です。
素朴で親しみのある、どことなく語りかけてくれるような人形、独特な色使いが特徴の佐土原人形は、元は歌舞伎芝居が盛んだった旧佐土原藩の瓦職人が、歌舞伎人形を作ったのが始まりとも言われています。
こちらは代表的な饅頭喰。
お父さんとお母さんのどちらが好きかと問われた子どもが、饅頭を二つに割り、どちらが美味しいかと問い返したという言い伝えから、賢い子に育ちますようにと子どもの成長に願いを込めた人形です。
人形作りは、季節ごとの作業工程があり、涼しくなる秋からは原型作りと絵付けを行います。
主人がよく言うのですが、出来上がって一つの作品にしたら、もう見たくないと言ったりもします。
小玉さんの妻・好子さんも結婚後に40年ほど清勝さんの仕事を手伝ううち、3年前に伝統工芸士に認定されました。
人形は表情がとても大切だと思います。目の描きかた、口の描きかたを工夫します。
時代と共に、人形の顔も変化しています。
生活が豊かになって、丸顔の人形が好まれるようになりました。
多い時で14軒あったという佐土原人形の工房。
実は、この春、小玉さん夫婦の1軒になります。
これからはゆっくりと楽しみながら仕事をしていきたいと思います。
自分の思い通りにできた人形のときは、ああやってよかったと思います。
みんなに喜んでもらえるというのが、私のひとつの誇りですね。
最後の1軒となっても、地域の工芸品作りに尽力してきた職人たちの思いを受け継ぎつつ、小玉さん夫妻ならではの佐土原人形の制作を続けていきたいと話しています。
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