番組表
Reらいふ
2018年02月21日
イマドキの学び 絵本から学ぶ!(2018年2月20日放送)
「自発的に学ぶ」「お互いに協力しよう」
学校に掲げられている、このような目標に近づくためには、何をすればよいのでしょうか?
宮崎大学教育学部附属中学校では「ナスビの売り方」を合言葉に生徒達が 新しい「学び」を実践しています。
附属中学校で配られている、通称「ナスビ通信」
生徒達が 学校行事などで見つけてきた「目標の達成方法」が記されています。
負けているとき周りの人たちが大きな声で応援すると、体から力が湧き出て「お互いに協力しよう」へ!
生徒達は常に目標達成につながる行動を「ナスビの売り方」と呼んで探しています。
なぜ「ナスビ」なのでしょう?
元ナスビ売り少年の原田剛と申します。
『小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。』の著者 原田剛さん。
内容は、原田さんの実体験に基いています。
いつも笑っている大好きなお母さんがある日鬼のような顔で言います。
「これをひとりでひとふくろ100円で売ってきなさい!」
仕方なく、少年は毎日、ナスビを売りに出かけます。
初めは全く売れませんでしたが、必死で考え、工夫していくうちに次第に売れはじめ、いつしか少年はお金を稼ぐことの大変さと面白さを学び取りました。
母親は、まもなく亡くなりました。
自分の余命を知り、息子が自分の力で生きていけるようにと、心を鬼にしていたのです。
無理やりナスビを売らされたことだって、自分の命を削ってやったことやのに、そんなんしたくなかったはずですよ。
でもそのおかげで僕は経営者になって、出版社になって、本を作れて、全国に呼ばれたりする。
附属中学校の鬼塚教諭は、この絵本から教育のあるべき姿を読み取り、指導に取り入れました。
少年が自分の力でナスビを売ることができるようになったように、生徒たちにも自分たちの力で目標を達成する力を身に付けてほしいと考えています。
【鬼塚先生】
今はネットで調べればいろんな答えが出てくる時代なので、もちろん知識も大事なんですけど、学んだことを行動に移したり、学んだことを別の場面で使ったりする力を身に付けていってほしいと思ってます。
【女子生徒】
「ナスビの売り方」はすごく細かい視点でいくので、何に向かってがんばっていくのかを考える点ですごく役に立つと思います。
【男子生徒】
中学校で目標に向かって達成する方法をいくつか学ぶことができて、高校になっても、もっと多くの方法を見つけられると
いいなと思っています。
ますます多様化する社会で生きていく子どもたち。
応用力と行動力そしてたくましさを身に付け未来を切り開いていってほしいですね。