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Reらいふ
2018年03月23日
古き良き 心のふるさと 宮竹眞澄 人形展(2018年3月21日放送)
神武大祭のシャンシャン馬道中の様子が人形になっています。
このぬくもりのある表情・・・一目見ただけで心をつかまれます。
きょうは、県総合博物館で開催中の「宮竹眞澄 心のふる里人形展」を紹介します。
大分県出身で、現在は北海道在住の宮竹眞澄さん。
40年前に独学で人形創作を始めました。
布を使わず、粘土と水彩だけで作られた人形たち。
やわらかな表情を見ていると、不思議な感動の世界へと引き込まれます。
趣味で始めた人形創りなんですが、生まれ育った九州宇佐での日々を思い出しながら、創作に没頭してきました。
常にテーマとなるのは、「明るく逞しく生きる市井の人々」です。
家族の生活スタイルが変わりつつある今、生きる上で大切なものは何かを考えるきっかけになって、人形たちから「普通に生きることの素晴らしさ」を感じていただけたらと思います。
4頭身から5頭身、まるいやわらかなシルエットの人形たち。
豊かな表情とその背景に見えてくる生活が、古き良き時代を思い出させてくれます。
心の中にスーッと入ってくるこのやさしい表情は、なつかしくて・・なぜか、涙がこぼれそうになります。
2008年に全国巡回展をスタートし、今回で90回目。
宮崎では初開催です。
人形展のスタッフは、夫の博信さんひとり。
夫婦二人三脚で、10年かけて全国を巡ってきました。
いつも会場では、忘れかけていた大事な何かを見つけ、感動してくださる来場者の姿があります。
数日前も、涙を流しながら見て回られる男性も見受けました。
素朴な人形には、多くの人をひきつける魅力があります。
ぜひたくさんの方にご覧頂いて、古き良き時代の何かを感じて頂ければと思います。
来月12日まで県総合博物館で開催されています。
見ているだけであたたかな気持ちになれる人形展。
出かけてみてはいかがですか。