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2018年04月25日

アクシデント対処法 正しい応急処置(2018年4月24日放送)

アクシデント対処法。
知っておくと安心、正しい応急処置についてお伝えします。

宮崎善仁会病院:廣兼民徳医師

宮崎善仁会病院を訪ねました。
救急科では、年間1万人を超える救急患者を受け入れています。
救急総合診療部の廣兼民徳医師です。
重症度に関わらず、総合的に診療する救急専門医として、日々多くの患者を診ています。

廣兼先生

一般的に言われているもの、5年ぐらい前から処置の考え方が新しくなってきているといわれています。
応急処置をきちんとやって頂ければ病院に来てからの処置も早くできますし、傷の治りも最終的によくなるということでよいと思います。

指を切ったときの対処と止血方法

では包丁で指を切ってしまった場合、まず何をすべきなのでしょう?
まず流水で洗うということなんですけど、昔は消毒液を使って殺菌していたんですが、そうすると自分の細胞まで殺してしまうので、最近は、もう雑菌ばい菌をとるということで流水で洗うだけで十分です。

次は止血です。
止血の基本は圧迫止血ということで、出血点をきれいな布とかティッシュでピンポイントで圧迫するということになります。指なら目線の高さぐらいまでに挙げて圧迫しながら5分ぐらい待つとだいたい血が止まります。

指の付け根等は縛らない

指の付け根や腕などを縛るのは、静脈の流れをせき止め鬱血させるため、血が止まらず逆効果だということです。

適切な処置を受けましょう

出血するような深い傷は最終的にやはり縫合しないと長期間、出血が止まらないことがありますので病院に来て適切な処置を受けていただくことが大切だと思います。

一方擦り傷などの傷を覆う際は、家庭にある身近な物を活用します。

ラップも活用

それは食品用のラップです!
ここでも水道水で洗浄し特に土などを取り去って下さい。
その後傷口にラップを巻き、テープなどで止めておくだけ。
乾燥を防ぐことで細胞の再生能力が上がり傷が早く治る。
乾燥したガーゼで覆うとそのガーゼに皮膚の再生してくる細胞が吸い取られて傷の治りが遅くなるからです。
ラップ以外にも、潤いを保つ機能がある絆創膏も有効です。

生活の中のちょっとした怪我。
キーワードは、洗浄、止血、潤いです。
慌てがちなアクシデントも正しい知識で落ち着いて対応したいですね。

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