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Reらいふ
2018年07月03日
昔ながらの・・・こだわりの製法「菜種油」(2018年7月2日放送)
今週のテーマは「昔ながらの・・・」
きょうご紹介するのは昔ながらの製法で今は珍しい「菜種油」を作り続けるお店です。
宮崎市高岡町にある「小田油脂工業」。
今では珍しくなった菜種油を作るお店です。
創業70年の店を夫婦で守るのは3代目の小田周司さんです。
原料の菜種ですが、昔はうちの工場に入りきらないぐらい量がありました。
スーパーで油が販売されるようになり、それからみんな作るのをやめていきました。
生産量は減りましたが、今でも昔ながらの作業器具を使っていて製法も創業以来70年変わっていません。
そのこだわりの菜種油。
まずは原料となる菜種を専用の機械で焦がさないよう焙煎させます。
感覚的にはもうでき上がっているですが、色が付かないな・・・もうちっと色が付かないと油の量が出ないんです。
焙煎した菜種は圧搾機へ。
しばらくすると油が搾り出されます。
ここで出た油粕は畑の肥料としてリサイクルされ県内の農家で使われています。
ここから絞った油をろ過して不純物を取り除き、火にかけて水分を飛ばすなどの工程を経て琥珀色の透き通った菜種油になります。
出来上がった菜種油はそのままサラダにかける、てんぷら油として使う、など幅広く活用できます。
すべて手作業のため生産できる量はわずかです。
販売はもちろん、小田さんは菜種生産者から委託を受けて油の製造もしています。
「菜種は県内各地から持ってこられます」
「この味を知ってる人がいたら、みんな(菜種)作って持ってくるんです」
【菜種を持って来た人】
純正だからおいしくて、昨日も豚カツをしたけどおいしいんです!
柔らかくて、後で冷えてもおいしい!
小田さんは今、地元の人と協力して「菜の花プロジェクト」に参加し、小・中学生の子供たちと菜の花を植えて種を収穫、この工場で製油しています。
みんなに作ってもらって、それを食べてもらうのが一番です。
70年変わらない製法で作り出される貴重な菜種油。
これからも次の世代につながっていきそうです。
■お問合せ
小田油脂工業
宮崎市高岡町下倉永582
TEL:0985-82-1087
■県外では主に関東からの注文が多いそうです。
■小田さんのおすすめは揚げ豆腐。
素材の味が主張しないので油のうまみがしっかりと感じられるそうです。