番組表
Reらいふ
2018年08月07日
暑さから命を守る 熱中症の初期対応(2018年8月6日放送)
全国的に厳しい暑さが続いています。
今週のReらいふ、テーマは、暑さから命を守る。
きょうは、熱中症の初期対応についてお伝えします。
熱中症の症状は、3段階に分かれます。
I度は、立ちくらみや大量の汗がでる症状。
II度は、頭痛や吐き気、カラダのだるさなどの症状。
この季節、少しでもこのような症状が出たら、
本人も、周りの人も、熱中症を疑って下さい。
症状は 急速に進むこともあり、最も重いIII度になると、体温が異常に高くなる、意識がないなどの症状で、救急搬送が必要となります。
では、そんな症状の人を見かけたら、周りの人はどう対処したらいいのか、救急法などを指導している日本赤十字社宮崎県支部でお聞きしました。
対処法は大きく分けて3つのポイントがあります。
1つ目が涼しいところに移動する。
2つ目が体を冷やす。
3つ目が水分補給です。
1つ目、涼しいところに移動する。
屋外であれば、風通しのいい日陰に移動します。
室内であれば、冷房の温度を下げるなど、涼しい環境を作ります。
2つ目、体を冷やす。
熱を外に逃がすため、服をゆるめて、太い血管が通っている首、脇の下、足の付け根を冷やすと、全身を冷やしやすいです。
肌に保冷剤を直接あてると、低温やけどなどが心配なので、タオルなどでくるんでください。
もし顔色が悪いときや脈が弱いときは、足を高くして、全身に血液が巡るようにします。
3つ目、水分補給です。
意識がある人は、冷たい水、スポーツ飲料などを少し状態を起こして飲ませます。
意識がない時は誤って水分が気道にはいるおそれがあるので、無理に飲ませないようにしましょう。
3つの共通点は体温を下げることです。
室内でも熱中症は起こります。
予防として、首に冷やしたタオルを巻いたり、バケツに水をはって手足を冷やすのもいいでしょう。
一番は暑い時の無理な活動を控えることですが、適切な場所を冷やす、涼しい場所に移動する、水分補給、症状が回復しなさそうなときは、早めの病院受診を覚えておきましょう。
誰にでも起こりえる熱中症。
周りの人ができるだけ早く気がついて、「大丈夫」という人に、早目の初期対応を施し、症状の悪化を防ぎましょう。