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2022年03月07日
命と健康を守る医療従事者 ワクチン接種 病院の1日に密着(2022年03月05日放送)
県内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、丸2年が経ちました。
3月5日までに県内で確認された感染者の数は1万9739人、そして99人の尊い命が失われました。
マスクの着用や消毒はもはや当たり前となり、我慢の日々が今も続いている状況です。
そんな中、今回はコロナ対策の最前線に立って尽力している医療従事者にスポットをあてます。
1日も早い感染の収束を願い、ワクチン接種に取り組む医療従事者の1日を追いました。
日南市にある「春光会記念病院」。
新型コロナウイルスのワクチン接種で重要な役割を担っている病院の一つです。
この病院で去年8月から行われているのが「ドライブスルー方式のワクチン接種」です。
<ドライブスルーワクチン接種のメリット>
病院内での密を避けられるほか、車の乗り降りの必要がなく、高齢者への負担も少ない。
この方法でこれまでに行われたワクチン接種は約4,500回(去年8月~)。
この取り組みの裏には、ワクチンを1人でも多く、より安全に届けようとする医療従事者の存在があります。
この病院の看護部長で看護師歴46年の田中 茂子さん(68)は、ワクチンの接種業務を取りまとめています。
午前9時30分 ~ ミーティング
毎朝、各部署の代表などが、情報共有しワクチン接種の段取りを確認
看護師など3人が電話・FAXで予約受付
電話の件数は1日100件以上
急な接種依頼やキャンセルなどにも素早く柔軟に対応
- 【話:春光会記念病院 看護部長 田中 茂子さん】
新型コロナウイルスの感染拡大は災害だと思っているので、役に立つということに対してはすごく前向きになれます。
- 【話:春光会記念病院 顧問 柿塚 壽子さん】
年を取った分だけ経験値は高いので、色々な突発的なことにも3人で十分に話し合っています。
- 【話:春光会記念病院 副看護部長 黒木 直子さん】
生きがいを持ってというか、今日も頑張ったということが自分の元気のもとになっています。
午前11時50分 ~ 注射器準備
- 【話:春光会記念病院 看護部長 田中 茂子さん】
注射器の準備は1人だと勘違いや間違いがあっても気づかないので、必ず2人でします。エアが入っていない、異物が入っていないなどの確認はとても大切で難しい作業です。
細心の注意を払い、116回分のワクチンを注射器に移し、第三者がダブルチェックを行い、不備がないよう徹底
午後1時30分 ~ ワクチン接種開始
ドライブスルーワクチン接種は平日に実施、この日は看護師など14人が対応。
医師5人が1日交代でワクチン接種を担当するなど、1人だけに負担がかからないよう工夫しています。
ワクチン接種は連日、午後4時すぎまで続く
- 【話:利用者】
大変ですよね。本当にご苦労さまです。私たちのために一生懸命してくれてありがとうございます。これでまた長生きしないと、頑張ります。 - 【話:利用者(春から看護師)】
色々な人がこういうふうに裏で頑張ってくれていたりするので、そういう人に自分がなりたいと思いますし、心に寄り添えるような看護師になりたいです。 - 【話:春光会記念病院 看護部長 田中 茂子さん】
車の中からの感謝のコメントが本当に励みになります。コロナ禍でみんなのスキルや意識が変わったのも感じていますし、組織力、人材育成を今後も続けていきたいというのが目標です。
地域住民の健康を守るため、医療従事者は今日も奔走しています。