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特集
2019年08月12日
キューバからの留学生アライン選手 都城東高校バレー部(2019年8月10日放送)
5月に都城市で行われた県高校総体男子バレーボール競技大会。
都城東高校は準優勝を勝ち取り初の全国高校総体への切符を手に入れました。
そのチームで活躍する留学生アライン選手は、3年前キューバからやって来ました。
その実力は泉水監督も「凄いとしか言いようがない。」と関心するほど。
アタック最高到達点は3メートル55センチ。日本代表でもトップクラスの高さです。
超高校級の技術と身体能力を持つアラインくんは、キューバにいたころ所属していたジュニアチームで3年連続全国大会優勝しています。
アラインくん自身も3大会連続MVPを獲得するなど大活躍。
さらに2015年には18以下のキューバ代表に選ばれるなど素晴らしい経歴を残し、2017年の春都城東高校に入学しました。
しかしなぜ日本に?
「キューバは背が高い選手にはいっぱいチャンスがあってレギュラーとして試合に出場できる。僕は代表チームでは1番小さくて(身長189センチ)レギュラーにはなれない。日本にはチャンスがいっぱいある。プロ選手になってバレーをする事もできる。日本のナショナルチームに入れるように頑張りたい。」とアラインくんは話します。
そんな彼を友達は「日本語を頑張って覚えようとしていて、明るく頑張り続ける努力がすごいと思う。」と話します。都城東高校には現在アラインくんのような留学生が3カ国から21人留学し、それぞれの夢に向かって日々勉強しています。
午後7時、部活動を終えたアラインくんは都城東高校の青雲寮に帰ります。入学時から学生寮で生活し、寮で暮らす仲間たちと楽しく過ごしています。
この寮生活についてアラインくんは「寮にはやさしい人や友達がいるから大丈夫。家族とは毎日お父さんとビデオ電話で話をしている。お母さんにはメールを送っている。でも、寂しい。寂しいけど日本でプロのバレーボール選手になりたいと思う。」と話します。
高校総体では地元開催で気合いが入る都城東高校。
まずは決勝トーナメント出場をかけた予選リーグを戦います。
1勝1敗で予選リーグを勝ち上がり、迎えた決勝トーナメントでは強豪校に押され、自分達のバレーができない都城東高校。
1セット目は松本国際が大差で先取。
そして都城東にとって後がない2セット目。
その後松本国際の高度なプレーに失点を重ねてしまいます。
そこで2セット目終盤に入りアラインが奮起します!気迫のこもったアタックを決め続けます。
しかしついに松本国際のマッチポイント。惜しくも都城東高校はここで敗退となってしまいました。
「みんな頑張った。それが大切。3年間楽しかった。日本語を勉強したりバレーもいっぱい習った。この次はVリーグのプロ選手になりたいと思います。」とアライン選手は話します。
アラインくんの夢への挑戦は続きます。