番組表
特集
2020年03月23日
男性の育休 あなたはどう思いますか??(2020年03月21日放送)
小泉環境大臣の「育休宣言」で注目を集めている「男性の育休」。
これに続き、宮崎県の福祉保健部の渡辺善敬部長が3週間の育休を取得しました。
これに対し街の声は?
- できれば、一緒に夫婦で子育てをしていきたいので、お父さん、お母さん、子供の時間がたくさんある方がと思っている。
- 仕事を自分が休むことによって、代わりの人がいるのか?と会社に気を使わないといけなくなる。
- 子どもの日々の成長も一緒に見ていけるのかなぁということと、妻の手助けになっていいと思う。
- 大変助かるけど、私が働いていない事もあり、給料の面が心配。
- 実際は、大黒柱として働いている男性は責任のある仕事なので仕事に穴をあけられないということが現状。
「あの人が抜けたせいでキツくなった」というような言葉が出ないような会社になっていくとみんなが育児休暇を取りやすくなっていくのでは・・・
宮崎県でも男性の育休率が年々高まっていますが、国が目標としている13パーセントにはまだまだ遠いという現状があります。
そんな中、男性の育休率100%を誇る企業があります。
大手住宅メーカーの積水ハウスです。
おととし9月から3歳未満の子供を持つ男性職員を対象とした、1カ月以上の育休を取得できる「イクメン休業」を導入しています。
育休取得率はなんと100パーセント!!
制度ができたときには、意識の統一を図るため全国の対象社員やその上司にWEBの会議システムを使って社長自ら説明を行ったそうです。
会社全体で育児の意識が上がったと思います。お客さからもイクメン休業制度がある会社で「家庭を大事にしている会社」と評価されています。
宮﨑で積水ハウスの店長として住宅販売を務めている奈良徹也さんは妻の優樹さん・長男の朋弥くん(4歳)・次男の和弥くん(2カ月)の4人家族です。
奈良さんは次男の誕生に合わせ、1カ月の育休を1週間ずつ4回に分けて取得する予定です。
<奈良さんの感想>
仕事の面では、最初は、本当に仕事を休んで大丈夫かな?というのが率直な気持ちでした。
今、動いている仕事がそのままうまく回るのか?と、思うことがあったけど、直属の上司の理解があり、それに救われました。
周りの人の協力がないと、どうしても仰がないといけないというのはあるので、休む前に色々な人に感謝をしたり、協力をしたり気を使ってやりました。
育児に参加することで、妻がこれを毎日しているのかと思うと大変だなぁと思いました。
このような制度がある会社に感謝したいのと、会社のサポートしてくれるメンバーに感謝したいです。
また、子供が小さいときに一緒に過ごせることができて本当に嬉しい。育児休暇を取りたいと思う人はたくさんいると思います。
しかし、なかなか言い出すことができない、制度がなくて取れないというのはあると思いますが、勇気を持って休みをとる事もまずは皆さんにもしてもらいたいと思っています。
<知っておきたい!産前産後のママのこと>アドバイザー:宮崎市福祉部 芝奈津子さん
妊娠・出産はホルモンバランスが大きく変化することで、眠気・イライラ・不安が強くなって落ち込みやすくなったりします。
出産で体が大きく変化しているものが元に戻る前に、待ったなしの育児が始まるので、体力的・精神的にいっぱいいっぱいになってしまう状況が多いです。
お父さんのできるサポートをしながら、日頃から「ありがとう」「頑張ってくれて本当にありがとう」と言った労いや、感謝の言葉を口に出して伝えていただけると、お母さんの心が救われると思います。
<男性の育休に必要なことは>アドバイザー:宮崎市男女共同参画センター 椎木隆さん
男性・女性もしっかり意識を持ちながら、共有しながら夫婦で協力することが大事になってくるのではないでしょうか??
さらに、事業者・職場の理解が非常に大事でなるのではないかと思っています。
U-dokiのアンケートでは「男性の育休は賛成だけど、実際には取りにくい」と言った声が多くありました。
「取るだけ育休」や「育休期間の短さ」などまだまだ課題はありますが、企業の後押しや周囲の理解を得てたくさんの方が育休を取得でき、育児にもっと参加しみんなで子供を育てる環境作りをしていけるようなそんな未来を期待したいと思います。