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2021年02月08日
県独自の緊急事態宣言終了 今後の対策は?(2021年02月06日放送)
県独自の緊急事態宣言を終了する宮崎県。
その後の対策について河野俊嗣知事とウイルス学が専門の峰松俊夫医師にお話をお聞きしました。
Q:警報レベルを「緊急事態宣言」から「感染拡大緊急警報」に移行することを決めた決断の理由は?
- 【話:河野知事】
感染状況を示す国の指標があり、医療体制も含めてこれまでステージ4だったものが、ステージ2まで改善をしてきている。
その状況を踏まえて緊急事態宣言という最大限のブレーキは、これで一区切りしながらも、高い警戒レベルを維持して次の段階に移る決断をしました。 - 【話:峰松 俊夫医師】
新規感染者は減ってはきているものの、入院患者数は蓄積しています。
高齢者が多く、医療スタッフの数が少ない宮崎では、まだまだ安心できる状況ではないと思います。
医療側から見ると今回の判断は厳しいものになったのではないでしょうか。
感染者数は減ってきているものの、クラスターが相次ぐ高齢者施設に話を聞きました。
宮崎市の有料老人ホーム「はーとねっと弐番館」は、2021年1月14日に職員1人の感染を確認し、その後入居者や職員の感染が次々と確認され施設内の感染者は30人に上りました。
- 【話:岩切 勝美代表】
最初の第一報は「味覚を感じない」という職員からの報告でした。
全員検査をしたところ、入居者6割程度の大きなクラスターになっていました。
発熱するたびに医師や保健所に相談するように指示をしていたものの、陰性の結果が出て安心してしまったという反省点がありました。
本来は陰性と分かったあとも、2週間休ませた方がよかったのでしょうが人手が不足しているのでPCR検査で陰性の確認ができたら現場に復帰していました。
クラスターになってしまったというのが非常に申し訳ないと感じております。
慢性的な人手不足に直面する介護現場では、ソーシャルディスタンスの徹底は困難で、1人でも感染者が出れば感染が瞬く間に広がるリスクがあります。
先月、施設には災害派遣医療チーム「DMAT」などが入り、施設内を陰性者エリアと陽性者エリアに区分けし、早期封じ込めを図るため防疫対策の指導が行われました。
現在施設では新たな感染者は確認されていませんが、職員は防護服を着るなどして介護を行っています。
感染症対策で肉体的にも精神的にも大きな負担を強いられる中、職員は重症者リスクの高い高齢者と日々向き合っています。
医療現場、高齢者施設での負担はますます高まっている状況が続いています。
1人1人が協力し、引き続き感染防止対策を徹底していきましょう。
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