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特集
2021年02月15日
コロナ化を生きる ニシタチの地域猫(2021年02月13日放送)
皆さんは、ニシタチで生きる地域猫をご存知ですか?
- 地域猫
野良猫に不妊・去勢手術を行い地域全体で管理していく取り組み。
さくら耳と言われる猫の耳がV字カットになっているものが手術をしたという証です。
みやざき動物愛護センターで不妊・去勢の手術を受け地域猫として飼われているニシタチの猫について取材しました。
Q:地域猫の活動を始められたのはどういった思いからですか?
- 【話:SGニシタチ不動産 上野 弘美さん】
野良猫が増えることによって色々な被害が出るので、増やしたくはないという気持ちから始めました。
猫たちをそのままにしてしまうと数が増え続けてしまうので、去勢・不妊手術をすることで数を減らすことができると思いました。
地域活動を始めて2年半。
手術を終えた猫は240匹に上り、この取り組みによって繁殖は抑えられ、猫の数は減ってきています。
しかし、活動がうまく回り始めた矢先に新型コロナが流行し、これまで世話をしていた飲食店の店主などが店に来ることができなくなり、今度は猫たちの餌が不足する事態となりました。
- 【話:宮崎ねこの会 山本 清美さん】
真っ暗な閑散とした通りに店の前で猫たちがひたすら待っていて、いつかはご飯がもらえるだろうと思っている様子を見た時どうしてもたまりませんでした。そこで、去年4月ニシタチの地域猫へのフード支援をSNSで呼びかけたところ、全国から約40件近くのの寄付が寄せられました。
しかし問題は餌不足だけではなく、人通りが少ないことでスピードを出して走る車が増加し、猫が事故に合うケースも増えていきました。上野さんはドライバーに徐行運転を呼びかけるのぼりや看板を自費で製作しました。
上野さんたちの地道な活動によって地域猫に対する理解は徐々に深まり、その存在が今は人々の癒しになっています。
今もなお、繁華街で必死に生きる猫の命を守りながらニシタチでは共生に向けた試行錯誤が続いています。
コロナの影響によって在宅時間が増えたことから需要が大きく伸びたのがペットです。
その一方で身勝手な理由で手放す方も多くいます。
みやざき動物愛護センターの取り組み
宮崎市にあるみやざき動物愛護センターでは現在、犬や猫合わせて約60頭が保護され新たな飼い主との出会いを待っています。
通常、毎週日曜日に譲渡会を開催し犬や猫との触れ合いを行なってきましたが、新型コロナの流行で譲渡会が開催できない日々が続きました。
そこで愛護センターでは去年8月から保護猫の様子を動画で撮影しYouTubeにアップする取り組みをスタートしました。取り組みの成果もあって譲渡はかなり進みました。
また他県ではオンラインで譲渡会を開催するなどコロナ化での譲渡推進に向けた様々な取り組みが行われています。
宮崎愛護センターには保護猫、里親の縁結びのプロ「猫ソムリエ」と呼ばれている橋口 昌代さんがいます。
センターに保護された猫一匹一匹の特徴・性格を把握し、里親希望者とのマッチングにつなげています。
- 【話:橋口 昌代さん】
猫の性格や先住猫との相性もあるのでヒヤリングしながら相性の合う猫を引き合わせています。
保護猫が多い時では100匹を超えますが一匹一匹全然性格が違います。
普段から触っておくということが大事で、その子がどういう性格でどういう家庭に行った方がいいか常に考えてお世話をしています。
引き取った方がその後の暮らしや猫の様子を伝えてくれる時がすごく嬉しいです。
「こんなに幸せになったんだね」とスタッフと喜んでいます。里親の元で良い一生を終えて欲しいと思います。
皆さんもペットを飼いたいと考えた時、この保護犬や猫の里親を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか??
動物愛護センターでは春から子猫が増えるということでミルクボランティアを募集します。
愛護センターにいる哺乳前の子猫・子犬を預かり、授乳・排泄補助・健康観察など行なっていただきます。
期間は数週間~1カ月です。
■お問い合わせ
みやざき動物愛護センター
TEL:0985-85-6011