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2021年03月01日
宮崎県漁連の新たな取り組み 大型定置網を復活させ漁業を活性化(2021年02月27日放送)
今回の特集は定置網についてお伝えします。
定置網や漁師の数が減っている状況の中、宮崎県漁業共同組合連合会(以下、宮崎県魚連)は数年前から関連子会社「宮崎県漁業販売(株)」を設立し、休止している大型定置網を再開、復活させて運営していこうという取り組みを始めました。
そこにはどんな狙いがあるのか、延岡市の定置網漁を取材しました。
延岡市遠見半島の沿岸にある赤水定置網は、2013年から休止中でしたが、2020年に宮崎県魚連と宮崎県漁業販売(株)が協力して7年ぶりに復活させました。
赤水定置網は、全長約800m、幅約300mで、泳いできた魚の群れを道網の先にある箱網へと誘導し漁獲する大型定置網です。
- 【話:宮崎県漁業販売(株) 坂元和輝 専務】
「県内では、漁業者が大幅に減少しており、これ以上減ったら漁業が難しくなるため、今するべきことは、漁業者を増やすことです。そのためには、雇用型の漁業が重要で、漁師経験のない人でも働き口がないかと探した結果、定置網なら漁場が近いので、環境になじみやすいのではないかと考えました。」
この赤水定置網を復活させるにあたり、宮崎県漁業販売(株)では従業員を新たに9人雇用し、その中の2人は漁業未経験者でした。
- 【話:宮崎県漁業販売(株) 大塚弘樹さん】
「高校卒業後、自動車メーカーの関連会社で自動車のマフラーを製造していたが、実家が延岡市鯛名町で小さい時から海で遊んでいたこともあり、心のどこかで「魚に関わる仕事がしたい」と思って、宮崎に帰ってきました。魚がたくさん獲れた時の達成感、疲労感は想像以上でした。」
- 【話:宮崎県漁業販売(株) 池田圭太さん】
「前職はトラック運転手で、漁師経験もなくゼロからのスタートだったため、覚えることはいっぱいあるが、網に魚がいっぱい入っていた時はやりがいを感じます。」
陸からも近く雇用型漁業として運営可能な大型定置網は、漁業を希望する人々の受け皿となり、新たな雇用を生み出しています。
- 【話:宮崎県漁業販売(株) 坂本和輝 専務】
「世間では環境問題など色々と言われていますが、定置網漁は魚が網に入るのを「待つ漁業」で、網に入ってきた魚の何割しか獲ることができないため、水産資源にとっても優しい漁業ではないかと思っています。このように水産資源を守りながら、漁業を継続するためにも、定置網漁の再開、復活に向けて取り組んでいきたいです。」
この日は、ブリ約400本、全体で約4tの漁獲量となりました!!
- 【話:宮崎県漁業共同組合連合会 盛田繁治 部長】
「定置網漁は、10人前後の従業員を雇って操業するため、地域の雇用創出に向いていると思います。」 - 【話:宮崎県漁業販売(株) 坂本和輝 専務】
「定置網は浜にあるため、他の漁師たちとの交流があり、その中で親しくなり技術などを教えてもらいながら、独立を目指すなど、そういう足掛かりの場になると非常にありがたいと思います。」
宮崎県産の魚を食べて盛り上げていきましょう!!
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