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特集
2021年08月16日
延岡の高校生が挑戦 津軽海峡横断(2021年08月14日放送)
彼らはこの夏、津軽海峡を泳いで渡る「津軽海峡横断」に挑戦する高校生。
メンバーは
3人で力を合わせ、世界最年少での津軽海峡横断を目指します。
3人を指導するのは、オープンウォータースイマー 節政健一 監督。
2012年に単独での津軽海峡横断に成功し、2016年にはドーバー海峡横断も達成しました。
日本が誇る海峡横断泳の第一人者です。
この夏3人の高校生が挑戦する津軽海峡は、青森県と北海道にまたがり、複雑で速い海流と高い波やうねりも発生することから、世界で最も横断が難しいとされる7つの海峡「Oceans Seven」の1つに数えられるほど難関だと言われています。
- 【話:オープンウォータースイマー 節政健一 監督】
津軽海峡は日本の海で1番厳しいところ、激しいところです。
瞬間、瞬間で海の状況が変わるし、予測がつかないので恐怖すら感じます。
3人の高校生から津軽海峡に挑戦したいと聞いた時は、「なめんなよ」と思いましたね。
軽い気持ちで思い立った津軽海峡横断。
しかし、実際は超難関と言われるほど難しいチャレンジということがわかり、3年前から節政さん指導のもと練習に取り組んできました。
平日はスイミングクラブや学校のプールで個人練習。週末は須美江海水浴場で4時間、5時間と長時間泳ぎ続ける練習を重ね海で長距離を泳ぐための技術とスタミナを身につけてきました。
7月29日、3人は青森に出発しました。
津軽海峡横断のスタート地となる、青森県来北津軽郡小泊に到着。
現地スタッフとのミーティングの結果、チャレンジは翌朝4時30分スタートに決定しました。
- 【話:佐藤 夢咲樹さん】
今後、多分この津軽海峡よりもきついことはないと思うので、自信を持って積極的に行動していきたいです。 - 【話:糸瀬 楓馬さん】
この津軽のチャレンジが高校3年のチャレンジということもあって、水泳人生のゴールなのか、スタートなのかを泳いだらわかると思うので、全力で泳ぎ切って今後の水泳人生を決めていきたいと思います。 - 【話:玉木 聡馬さん】
ここで中途半端に取り組んで終わってしまったら、この先も中途半端な人間で過ごしていくのかなと思うので、絶対後悔は残さないように泳ぎたいです。
7月30日、午前4時34分 津軽海峡横断泳スタート。
3人が30分ごとに交替する、リレー形式で泳ぎながら、直線距離でおよそ30km先にある北海道を海流の影響を考え迂回しながら目指します。
スタートから4時間50分後、半分通過。
スタート地点では穏やかだった津軽海峡。しかし、沖に出ると、波・うねりが高くなってきました。
船酔いもなんとか乗り越え、9時間が経過した頃、北海道が間近に見えてきました。
ここで、海流が邪魔をしてなかなか先に進めなくなったため、15分ごとに交替し、ラストスパートへ。
最後は3人全員でゴールの北海道上陸を目指します。
10時間が経過した、14時35分。
津軽海峡横断 達成!
- 【話:玉木 聡馬さん】
体力はギリギリだったけれど、予想より早く横断できて満足しています。 - 【話:糸瀬 楓馬さん】
途中酔った人はいたけれど、心が折れた人がいなかったのですごくよかったと思います。 - 【話:佐藤 夢咲樹さん】
完泳できてよかったです。楽しかったです。 - 【話:節政 健一監督】
海を泳いだことがない、競泳でも劣等生な3人がよくやったと思います。
史上最年少での達成!お疲れ様でした。