今回は、あるコンテストを通してコンプレックスを乗り越えた女性についてご紹介しました。

2021年10月、東京で日本初のビューティーコンテスト「the Today's Woman Plus Size Beauty Contest」が開催されました。
このコンテストの主役はプラスサイズ女性。身長や体重、見た目のサイズに関係なく、自分らしく輝く女性を応援する新しい形のコンテストです。

第1回グランプリに輝いたのが、宮崎市出身の上本遥さん（29）です。
コンテスト出場経験、モデル経験ゼロの彼女がコンテストに挑戦した理由、そしてコンプレックスを乗り越え、自分らしく輝く秘訣を聞きました。

the Today's Woman

日本初 プラスサイズ女性のためのビューティーコンテストは、体型に関係なく内面からの美を評価するもの。
上本さんは20歳から39歳の部門で、100以上の応募の中から見事、初代グランプリに輝きました！

• 【話：上本遥さん】
  私を語る上で彼女（ビヨンセ）はきってもきりはなせない、私のバイブルでもありロールモデルです。
  みんなが「看護師になりたい」「警察官になりたい」と言う中、一人だけ「ビヨンセになりたい」と言っていました。

明るい性格が魅力的な上本さん。しかし現在の姿とは裏腹に幼い頃から自分の外見にコンプレックスを抱えていました。

• 【話：上本遥さん】
  幼い頃から身長が高く、小学校6年で170cmを超えていましたし、胸も大きく、誰よりも体と性のことにつて悩んできました。ヒールを履かないようにしたり、猫背で歩いたりなど、目立たないようにしていました。

周りより体の成長が早いことに悩み、学生時代は周囲に悟られないようにわざと明るく振る舞っていたと言います。

• 【話：上本遥さん】
  わざと自分の外見をネタにすることで、笑ってもらってひょうきんでいることに喜びを感じていたけど、自分の言葉に傷つくこともあって、その当時は自分を面白おかしく話すしか方法を知らなかったというか、それで自分を守っていたと思います。

悩む自分を変えたい、そんな時にコンテストの存在を知ります。

• 【話：上本遥さん】
  興味本位が一番強いけど、自分が悩んできたことを評価してもらえる、そういう人達にフォーカスした大会だということを知った時に、コンプレックが強みになると感じ、また自分を変えるために出場を決意しました。
  コンテストは同じ悩みを抱えた人たちばかりだった。ずっと悩んできたことで戦いが始まって、みんながすごくほめてくれるので、どんどん自信が湧いてきました。

コンテストでは大好きなビヨンセの言葉を引用して思いを伝えました。
～ 大事にすべきなのは 他人の評価ではなく 心身が健康であること 自分を愛すること また誰と出会うか ～

• 【話：上本遥さん】
  体型で悩んでいる方、心の病気で悩んでいる方、いろんな方がいらっしゃると思います。誰にでもチャンスはあります。だって私にだってこんなことが起きるんですから、みなさん、楽しく人生を生きていきましょう！笑顔で生きていきましょう！

現在はコンプレックスに悩む女性に向け、自分の経験を発信しています。また、コンテストの仲間とともに、摂食障害に悩む人への支援を行うなど、新しい活動にも挑戦しています。

コンプレックスを強みに変え、新たな一歩を踏み出した上本さん。

• 【話：上本遥さん】
  みんな小さい時は「みんな持っているから私もほしい 買ってよ」と親に言ったりすると思うけど、みんなが持っているから自分も持たないといけないのではなく、「自分しか持っていないこと」を楽しむことが大事で、例えば私の176cmの身長も個性であって私にしかない楽しみだと思います。
  自分が唯一持っているものを輝かせて、人生を楽しんでいけたらいいなと思っています。

■上本遥
Instagram：https://www.instagram.com/halunce/
大会HP：https://www.todayswoman.com/
大会Facebook：https://www.facebook.com/pg/todayswomanplus/posts/